情報の街角
今週の情報の街角は「あまりに早いインフルの流行 ~その原因と対策~【東京医科大客員教授・濱田篤郎】」についてです。まだ9月というのに、早くもインフルエンザが流行しています。都内では、学年閉鎖や学級閉鎖もあり、危機的な状況になっています。どうして、こんなに早く流行しているのか、対策はどうしたら良いのかについて、今週は情報をお届けしています。是非、参考にしてインフルエンザに罹患しないようお気をつけ下さい。(JIJI.COMの記事より)
8月末からインフルエンザが異例の早期流行期に入っています。9月も患者数は増加しており、10月開始予定だったワクチン接種を早めた医療機関もあります。こうしたインフルエンザの変則的な流行は、ここ数年見られていますが、原因はどこにあるのでしょうか。また、今シーズンはどのように推移するのでしょうか。今回はインフルエンザの早期流行について解説します。
◇季節性で最も早期に
インフルエンザは通常、冬に流行する感染症ですが、今年は8月末から患者数が増加し、厚生労働省は8月28日に流行期に入ったと発表しました。これは定点医療機関当たりの患者数が1.0人を超えたことを意味します。1999年からの現行調査では、過去二番目に早い始まりです。ちなみに、一番早かったのは2009年に起きた新型インフルエンザなので、季節性としては最も早いと言ってもいいでしょう。
その後も患者数は増え続け、9月11日の発表では定点患者数が3.29人と、約3倍になりました。地域別では沖縄県が10.34人と最多で、それ以外は東北や関東など東日本で多くなっています。
ウイルスの種類はA(H1N1)型の検出が多く、昨シーズン(25~26年)と大きな違いが見られています。インフルエンザウイルスのA型には、H1N1亜型とH3N2亜型の2種類があります。昨シーズンはH3N2亜型が拡大し、その中のサブクレードKと呼ばれる新系統が大流行を起こしましたが、今シーズンはH1N1亜型が多くなっています。この亜型が主流になるのは23~24年のシーズン以来で、久しぶりの流行と言えます。
◇コロナの影響
では、なぜ今年は、異例の早期流行になったのでしょうか。まず考えられるのは新型コロナ流行の影響だと思います。
コロナがパンデミックを起こした20年以降、インフルエンザの流行は2年間にわたって抑えられました。その後、流行は復活しますが、患者数がコロナ前より多くなったり、流行時期が早まったりするなど、大きな変化が見られました。これは、インフルエンザが抑えられていた間に、このウイルスへの私たちの免疫が減衰したためと考えられます。
そんな中、今年はH1N1亜型が久々に拡大しているわけです。この型への免疫が低下している状況で広がったことが、早期流行の原因の一つになるでしょう。
◇海外からの人流増も
早期流行の原因として、日本と南半球の人流増加を挙げる声も聞かれます。南半球では8月ごろまで冬のインフルエンザ流行が拡大しており、それが日本に持ち込まれたとも考えられますが、むしろ東南アジアでの流行が波及した可能性が高いようです。
今年、東南アジアでは7月ごろから各地でインフルエンザがはやっており、8月には香港や台湾にも及んでいます。ウイルスの種類はH1N1亜型が多く、現在、日本で拡大しているウイルスと一致します。
さらに、日本政府観光局(JNTO)による今年夏の訪日外国人の動向を見ると、75%以上は東アジアや東南アジアからで、豪州など南半球からは少なくなっています。こうした状況からも、東南アジアからウイルスが持ち込まれたと考えるのが自然ではないかと思います。
◇降雨日の多さも原因か
では、熱帯の東南アジアで、なぜ7月からインフルエンザが流行したのでしょうか。これは東南アジアが雨期に入ったためです。熱帯には雨期と乾期の二つの季節がありますが、インフルエンザは雨期に流行しやすいとされます。
これは日本に住む人にとって不思議に思えるかもしれません。なぜなら、日本でインフルエンザが流行する冬は、乾燥している季節だからです。しかし、温帯地域で冬に流行するのは、乾燥しているよりも寒いことが大きな要因です。寒いと人々は屋内にとどまり、飛沫(ひまつ)感染が起こりやすくなります。同じように、熱帯では雨の多い季節の方が屋内で過ごす時間が長くなり、インフルエンザが拡大しやすくなるのです。
こうしたメカニズムを今年の日本に当てはめると、早期流行のもう一つの原因が見えてきます。今年の夏は雨の日が例年より多く、8月の東京の降雨日数は15日(昨年は7日)、仙台は17日(同11日)でした。つまり、日本も夏が雨期になり、東南アジアなどから持ち込まれたウイルスが、拡大しやすい環境だったのです。
気象の面では、夏の猛暑で屋内にとどまる時間が長くなることが早期流行の原因とされていますが、今年は雨の影響も関与していると考えます。
◇移動・接触の機会拡大に懸念
このように、今年のインフルエンザの早期流行には、H1N1亜型の拡大、海外からの人流増加、気象状況など複数の要因が関与しているようです。
それでは、これから秋や冬を迎える中で、流行はどのように推移していくのでしょうか。まず、9~10月は、今のペースで患者数が増えていくと予想されます。秋はもともと雨が多いので注意が必要です。特に懸念されるのは9月下旬の連休で、ここで人々の移動や接触の機会が増えると、その後に急増する可能性があります。そして11月以降は本格的な流行期に入り、患者数がピークに達するでしょう。年が明けてからは、B型も流行する可能性があり、昨シーズンのように2回目のピークが来ることも想定しておく必要があります。
◇社会全体で対策を
インフルエンザワクチンは例年、10月から流通が始まりますが、今回の早期流行で流通が早まり、9月から接種を開始している医療機関もあります。ワクチンにはA(H1N1)型、A(H3N2)型、B型の三つが含まれているため、いずれの種類が拡大しても予防効果があります。この効果は少なくとも半年は持続するので、早めに接種を受けても今シーズン中はカバーされます。
ワクチン以外に、予防のためには、手洗いやマスクの適切な着用、部屋の換気などの感染対策を心掛けてください。インフルエンザは接触感染も多いため、手洗いには大きな予防効果があります。また、雨の日であっても、可能な限り部屋の換気をすることが大切です。
もし、発熱やのどの痛み、せきなど、インフルエンザを疑う症状が見られたら、周囲に拡大させないようにマスクを着用し、安静にしてください。子どもや高齢者は早めに医療機関を受診し、診断がつけば抗インフルエンザ薬を服用しましょう。今シーズン増えているH1N1亜型は比較的症状が軽いとされますが、高齢者などでは重症化するケースもあります。
今年のインフルエンザの早期流行は、コロナ流行の影響や気象状況など、複数の原因によると考えられます。こうした要因は今後も続く可能性が高いため、これからも同様に変則的な流行が起きることを想定し、社会全体の対策を構築していく必要があります。
【9月13日号】
今週の情報の街角は「三角食べ」は時代遅れでマナー違反? 学校で教わった人も…栄養士に聞く、今の「食べ方」の考え方」についてです。子供のころ、「三角食べ」をするように親に教えられてきませんでしたか?「三角食べ」をしないのはマナー違反だと叱られた方もいらっしゃるかもしれません。でも、今は少し事情が変わってきているようです。今の時代の新たな常識について知っておきましょう。(クラシルの記事より)
ごはん、おかず、汁物などを交互に少しずつ食べていく「三角食べ」。子どものころ、行儀の良い食べ方として教わった人もいるでしょう。一方、近年は食育に対する考え方も変化し、食べる順番を意識したさまざまな方法も知られるようになりました。かつて推奨された「三角食べ」は、今ではもう古いのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
◇ ◇ ◇
地域によっては学校で教わった世代も
地域や世代によっては、学校で「三角食べ」をするように指導された方もいるでしょう。これは、交互に食べずに、まずはごはんを食べ切り、次はおかず、最後にみそ汁を飲み干すなどと好きなもの優先させて食べる「ばっかり食べ」を避け、主食、主菜、副菜などをバランスよく食べることを目的として推奨された食べ方です。
また、昔は「残さず食べる」ことが重視され、苦手なものが最後に残る傾向がある「ばっかり食べ」よりも、「三角食べ」はごはんやおかず、汁物を交互に味わうことで、味を調和させ食べ残しを減らすと考えられていました。
近年は「三角食べ」を勧めることは少なくなりましたが、決して時代遅れやマナー違反となる食べ方ではありません。それぞれをまんべんなく食べ進めていくため、残さず食べ切ることができなくても、栄養が偏りにくくなるメリットがあります。
食育の観点では、楽しく食べる時間を育むことが大切です。食べる順番や方法を厳しく決めるのではなく、さまざまな料理を味わう機会をつくることを意識しましょう。
健康管理の観点からは「野菜」「たんぱく質」ファースト
一方で、健康管理の観点では、何を先に食べるかを意識した「野菜ファースト」や「たんぱく質ファースト」をよく見聞きするようになりました。
血糖値が気になる方や減量をしたい方には「野菜ファースト」。野菜に多い食物繊維は、糖質の消化・吸収をゆるやかにするため、野菜を先に、その後におかずやごはんなどを食べると、食後血糖値の急上昇を抑えやすいと考えられています。ほぼカロリーゼロの食物繊維は満腹感を得やすく、食べすぎ防止にもつながるでしょう。
「たんぱく質ファースト」は、とくに食が細くなり、サルコペニアが気になる高齢者の方に向く食べ方です。サルコペニアとは、加齢などによって筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態をいいます。
高齢になると胃腸の働きが衰え食事量が減り、たんぱく質が不足しやすくなる傾向があります。そこで、肉や魚、卵、大豆製品など、たんぱく質を多く含む食品を先に食べることで、優先すべき必要な栄養素をしっかり摂取するという考え方です。
目的や場によって適した食べ方を
かつては、「三角食べ」や「残さず食べる」ことが良い食べ方として広く教えられてきました。しかし現在は、すべての人に同じ食べ方が適しているとは限らないと考えます。年齢や健康状態、目的によって適した食べ方はさまざま。情報に踊らされずに、自分に合った食べ方を知ることが大切です。
会席料理や西洋料理など一品ずつ提供される場では、料理が出される順番に沿って味わうのが基本です。食事マナーの観点では、自分だけでなく、一緒に食べる人や周囲の人も心地よく過ごせるよう心がけましょう。
【9月6日号】
今週の情報の街角は「韓国で使われる箸はなぜ金属製?その意外な理由や韓国での食事マナーを解説"」についてです。韓国と日本は文化的に似ているところがある国ですが、お箸については、どちらも食事に使うものの、その素材が大きく違っています。今週は、その理由と文化的背景についてご紹介しています。また、食事のマナーについてもご紹介しています。韓国旅行に行った時の参考として下さい。(クラシルの記事より)
韓国料理を食べに行くと「金属製の箸」を提供されることが多いですよね。日本は木製がよく使われますが、韓国ではなぜ金属製の箸が主流なのでしょうか。この記事では、その理由や歴史に加え、韓国独自の箸のマナーを解説!記事後半では、おうちで楽しめる韓国料理のレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
韓国の箸はなぜ金属なの?
韓国では食事をするときにほとんどのお店や家庭で金属製の箸が使われています。日本でも韓国料理店などで食事をするときに金属製の箸が用意されていることも多いですよね。金属製の箸を使うのはアジアで唯一韓国だけなのだそうです。それは一体なぜなのでしょうか。いくつか理由があるので以下で見てみましょう。
毒見で使っていた
物騒な話ではありますが、金属製の箸が使われるようになったのは「毒の確認をするため」という説が有力です。現在はステンレス製のものが主流ですが、昔の王族や貴族の間では銀製の箸が使われていました。
銀で作った箸はヒ素に反応して黒くなるという性質があり、王様が食事をする前に毒見役が銀製の箸で提供する料理に毒が盛られていないか確認していたといわれています。そこから、一般庶民にも金属製の箸が広まっていったのだそうです。現在はステンレス製のものが主流で、重さなども使いやすく改良されたものが使われています。
衛生面で優れていた
金属製の箸は木製のものに比べて水分を吸収しないこと、また熱湯消毒もしやすいため、より清潔に保てるという利点がありました。もちろん、現在は技術の進歩により撥水加工されたものや、すぐ汚れが落ちる木製の箸も多くありますが、当時、木製の箸は雑菌が繁殖しやすいと言われていたのです。
清潔に保ちやすく、洗っても劣化しにくいというのも未だに使われている理由のひとつでもあります。
耐久性と韓国料理に適合している
金属製の箸は折れることがないので、繰り返し長く使用できることも魅力です。また、韓国料理はチゲ(鍋料理)や焼肉など、熱々の状態で食べる料理が多いですが、金属製の箸なら熱にも強く、劣化しにくいというメリットもあります。
さらに国民食でもある「キムチ」は発酵食品でありにおいも強いですが、金属箸であればその色やにおいがつきにくいのです。
💡ワンポイント豆知識
韓国では箸のことを「チョッカラ」、スプーンのことを「スッカラ」といいます。この2つは基本的にセットになっていて、この2つを合わせて「スジョ 」と呼びます。韓国の食卓では膳の右側にそれぞれ並べて、縦に置くのがマナーです。また、スッカラを左、チョッカラを右に揃えて置きます。
韓国の箸のマナーにはどんなものがある?
日本には箸を使うときのマナーがたくさんありますが、韓国にもあります。ここでは、韓国の箸を使うときのマナーを一部見てみましょう。
おかずは箸で食べて、ごはんはスプーンで食べる
韓国の食卓では、先ほど触れたように箸とスプーンがセットで使われます。おかずは箸で食べて、ごはんや汁物、チゲなどはスプーンで食べるのが一般的です。日本のように箸だけで全てを済ませることはあまりありません。
箸とスプーンを同時に持たない
片手で箸、もう片方の手でスプーンを同時に持つのはマナー違反です。どちらか片方を使い終えたら、置いてからもう片方を使うようにしましょう。また、飲み物を飲むときも必ずテーブルの上や箸置きに置いてから飲んでくださいね。
食器に箸を置かない、食べ物に突き刺さない
日本と同様に、ご飯やおかずに箸を突き刺すのは縁起が悪いとされています。また、食器に箸を置くのもNGです。スプーンに持ち替える際は、先ほどと同じく箸を箸置きに置いてから持ち替えましょう。実はこの箸を食器に置く行為は「渡し箸」といって日本でもマナー違反になるんですよ。
💡ワンポイント豆知識
韓国ではご紹介した以外にも、食器を手に持って食べない、目上の人が箸をつけてから食べ始めるなど、食事のマナーがいくつかあります。旅行で韓国に行く際などはぜひ、事前に食事のマナーを調べておくと安心ですよ。
(後半のレシピについては省略)
金属製の箸は韓国の歴史と文化が詰まったアイテムだった!
今回は韓国の箸が金属製の理由と箸のマナーについて解説しました。ご紹介したように金属製の箸は単なる食事道具ではなく、深い歴史と文化が詰まっているアイテムです。日本では馴染みのない金属製の箸ですが、さまざまなメリットがあるので取り入れてみてはいかがでしょうか。
【8月30日号】
今週の情報の街角は「タバコと同じくらい体に悪い…医師が「早死にリスクを高めるから減らして」という"毎日している行動"」についてです。段々あちこちが痛くなったり、弱ったりしてきますが、一日でも長く健康で過ごせたらと思うのは人情だと思います。出来れば早死にせず、元気で長生きする方法を知っておきたいものですよね。今週は、そんな貴方に贈る長生きのコツです。少し長いですが、是非お読み下さい。(PRESIDENT Onlineの記事よりの記事より)
高齢になっても生き生きと過ごすには何を心がけるべきか。医師の和田秀樹さんは「『タバコと同じくらい体に悪い』と警鐘を鳴らす声が上がるくらい、健康・早期死亡リスクが高くなる行動がある。いくら運動してもそのリスクは回避できない」という――。
※本稿は、和田秀樹『80歳から始めてよかった100のこと』(永岡書店)の一部を再編集したものです。
■1日8時間以上、座っている人は要注意
1日8時間以上、座っている人はご注意を。「タバコと同じくらい体に悪い」と警鐘を鳴らす声が上がるくらい、1日の座位時間が長いほど健康・早期死亡リスクが高くなり、いくら運動してもそのリスクは回避できないと指摘されています。
しかも、体勢をあまり変えずに同じところにずっと座ったままでいる「座りっぱなし」は、より深刻だというのです。
高齢になると、筋肉量が減って自分の体を支えるのもしんどくなってきますし、体力がなくなって疲れやすくなることもあり、どうしても座っている時間が長くなりがちです。それなら、意識的に座りっぱなしの時間を減らすしかありません。
座ってテレビを観るにしても読書をするにしても、勉強や趣味に没頭していても、こまめにブレイクを入れましょう。
■定期的に姿勢を変え、30分に一度立つ
- 定期的に姿勢を変える(肩を回す、足を組み直す、座り方を変えるなど)
- 座ったまま、足踏み・かかと上げ・足首回しをする(意外なことに"貧乏ゆすり"もよいようです)
- 30分に一度は、一瞬でも立ち上がる
- 1時間おきに下半身を動かす(腰を軽くひねるなどの軽いストレッチ、ふくらはぎをもむなどのマッサージ)
座りっぱなし対策のポイントは、主に足全体の血流を滞らせないことです。テレビのリモコンは手元に置かない、小さいコップで飲み物を用意して何度も注ぎに行くなど、こまめに動く工夫をしてみてはいかがでしょうか。
----------
「行動が変われば習慣が変わる」(作者未詳)――心理学者のウィリアム・ジェイムズや、ヒンズー教の教えといわれている名言の一部。座りっぱなしを防ぐための行動が、健康によい習慣へとつながっていくのです。
----------
■脳の老化を防ぐにはラジオが役立つ
脳の老化を防ぐには、ラジオが大いに役立ちます。ラジオを聴く時は、耳で聴いた言葉を想像力でカバーしているので、能動的に脳を使っているからです。想像力をかき立てられると、ワクワクしませんか?
この瞬間、脳内からオキシトシンが放出されて気分が高まり、心地よさが感じられます。脳科学者の加藤俊徳先生監修のもと行われた実験では、ラジオを聴き続けると脳が成長することがわかりました。
この実験は1カ月間、毎日2時間以上ラジオを聴いた結果、イメージを記憶として定着させる力と聴く力が強化されたというものです。このように、ラジオは脳や心を刺激してくれるのです。
ラジオ業界では、ご長寿のパーソナリティが今なお現役で活躍しています。「さて、みなさん」と始まる"浜村節"で有名なラジオ業界のレジェンド、浜村淳さんは90歳を超えてなお、MBSラジオの冠番組を50年以上続けています。
大阪のコミュニティFM局では、人生で初めてパーソナリティに挑戦したという90歳超えの女性もいます。こうした諸先輩方は、今日は何を話題にしようかと頭をフル回転させて、本人もきっと楽しんで話をしているのでしょう。
90歳になってもまだまだ力を発揮できるのだと、私たちに勇気を与えてくれます。
また、ラジオはテレビとは違って、自分に語りかけてくれているような気がしませんか? 老後の孤独感を和らげてくれるのもまた魅力のひとつです。時に話の内容に共感したり、考えを巡らせたり……、ラジオは脳と心の"元気の源"といえるでしょう。
----------
「私が付けるのはラジオだけよ」(マリリン・モンロー/女優)――寝る時に身につけているものを聞かれた時の彼女の答え。「シャネルN°5」と答えたほうが有名ですが、さみしい夜にはラジオが寄り添ってくれたのかもしれませんね。
----------
■70代のテレビ視聴は平均5時間超
私はこれまでさまざまなメディアで、テレビの悪い面をさんざんぶった切ってきましたが、改めてお伝えしたいのは、テレビの使い方・視聴の仕方を改めようということです。まず指摘したいのは、「テレビの観すぎ」です。
総務省の調査(2024年)を見ると、70代のテレビ視聴(リアルタイム)の平均時間は5時間を超過しています。1日8時間睡眠としたら、活動時間の3分の1をテレビに費やしていることに。また悪いことに、テレビを観ている時は「座りっぱなし」になりがちです。
オーストラリアの調査(2008年)では、1日に6時間以上テレビを観る人は、まったく観ない人に比べて寿命が4.8年短くなることが明らかになりました。25歳以降に観たテレビ1時間ごとに余命が約22分縮む計算ですが、恐ろしいことだと思いませんか?
続いて、みなさん、「テレビを信じすぎ」です。信用するに足る番組もありますが、特に高齢者の健康に関する情報は間違いだらけ。垂れ流されるウソの情報を鵜呑みにしないように注意してください。
■自分の頭で考えながら観る
また、「かくあるべし思考」を植えつけたり、むやみに不安を煽ったりする番組も少なくありません。テレビに洗脳されないように、自分の頭で考えながら観るという意識も大切です。必要以上にテレビを観ない、適当な情報番組やワイドショーを観ない、テレビはボーッと観ない。
この3点を肝に銘じて、テレビとうまくつきあっていきましょう。できれば、インターネットテレビで好きな番組を観ることをおすすめします。自分の興味や意思を持って、視聴する番組を選ぶようにしましょう。
----------
「いい質問ですねぇ」(池上彰/ジャーナリスト)――池上さんがテレビの情報番組で司会を務める際、よく発しているひと言です。「いい質問ですねぇ」と言われるような疑問を持ちながら、テレビを観るように意識しましょう。
----------
■1つ1つ「できた」体験を積み重ねる
「疲れているからゴミ出しはあとで」「時間がないから銀行に行くのは明日に」などと、必要なことを先延ばしにしてしまう時、何かと理由をつけていませんか? 実はこの時、矛盾した認知が起こっています。
ゴミ出しも銀行に行くのも「やったほうがいい」のはわかっているのに、同時に、やると疲れるから、行く時間がないから「やらないほうがいい」と思ってしまう。そして、多くの人は「やらない」選択をして、「やる・やらない」の矛盾をなくそうとします。
ただ、やらないわけにはいかないので、次の方法を試してみてください。
- 「5秒ルール」で動く
「やらないほうがいい」理由を考えてしまう前に、「5、4、3、2、1」とカウントダウンして、5秒以内に動き始めましょう。物理法則と同じで、動き出す時はエネルギーを使いますが、あとは小さい力で動き続けることができます。
- できることから先にやる
やることの優先順位はさておき、まずは「できること」から取りかかりましょう。わりと簡単にできることや時間のかからないこと、自分の得意なことから手をつけ、1つ1つ「できた」体験を積み重ねていくと、やる気が続きます。
順々にものごとが片づいていくので、気もラクになってくるでしょう。
年をとると、時間はあっても、どうしても体力や気力が落ちてくるので、疲れやすくなったり、何もしたくなくなったりすることがあるものです。だからこそ、考えるよりも先に行動に移す癖をつけましょう。
----------
「見るまえに跳べ」(ウィスタン・ヒュー・オーデン/詩人)――向こう側に行く必要があるのに、足元を見て崖があったら、跳ぶのをためらうでしょう。前へ進むためには、時に考えるよりも先に、思い切って行動することも大切です。
----------
【8月23日号】
今週の情報の街角は「「制汗剤」の塗り直しは逆効果? 脇の臭い&黒ずみを悪化させる"NG行為"とは 医師に聞く正しい使い方」についてです。まだまだ暑い日が続きます。暑い日は汗をかくので、やっぱり臭いとか気になりますよね。そんな時使用するのが制汗剤。でも使い方を間違えると色々トラブルがあるようです。今週は、そんな制汗剤の正しい使い方についての情報です。是非、参考にして下さい。(大人んサーの記事より)
気温の上昇とともに気になる脇汗。エチケットとして制汗剤を小まめに塗る人が多いですが、実は毛穴を詰まらせて「より強い臭い」を発生させたり、黒ずみの原因になったりするといわれています。
汗の臭いが気になる場合、どのように対処すればよいのでしょうか。制汗剤の正しい使い方や、汗が臭う原因などについて、れいめいクリニック浅草橋(東京都台東区)副院長で医師の頴川陽子さんに聞きました。
制汗剤の塗り直しはNG
Q.良かれと思って制汗剤を1日に何度も塗り直す行為が、なぜ「より強い臭い」や「黒ずみ」を招く原因になってしまうのでしょうか。
頴川さん「『より強い臭い』を招く理由は、制汗剤(特にロールオンやスティックタイプ)を何度も重ねると、配合されている成分や油分が毛穴や皮膚の溝に厚く蓄積するからです。これが肌の常在菌(善玉菌)のバランスを崩す原因になります。
さらに、毛穴に詰まった成分と落としきれなかった汗・皮脂が混ざり合い、酸化して雑菌が繁殖することで、かえって独特の強い臭い、例えば古い油のような臭いやツンとした臭いを発するようになります。
度重なる塗り直しが、肌への『物理的摩擦』を増やします。また、毛穴に成分が残った状態で上から何度も塗り重ねることで、肌が慢性的な軽い炎症(接触皮膚炎)を起こしやすくなります。デリケートな脇の皮膚は、これらの摩擦や炎症による刺激から身を守ろうとしてメラニン色素を過剰に生成するため、結果として色素沈着(黒ずみ)を引き起こします」
Q.汗や臭いが気になったとき、次に制汗剤を塗る前にこれだけは絶対にやっておくべき必須の手順はありますか。
頴川さん「すでに塗ってある制汗剤の成分や、分泌された汗・皮脂を放置したまま重ねてはいけません。まずはぬらして固く絞った清潔なタオルや、ノンアルコール・無香料の肌に優しい洗顔シートなどを使って、優しく押さえるようにして汚れを拭き取ります。
また、肌表面に水分(水分や拭き取りシートの液)が残った状態で制汗剤を塗ると、密着性が落ちて効果が半減するだけでなく、成分が水分と反応して肌に刺激を与えるため、かゆみなどの原因になります。しっかり乾燥したことを確認してから、新しい制汗剤を適量だけ塗るようにしてください」
Q.スプレーやロールオン、スティック、シートなど、ドラッグストアにはさまざまなタイプの制汗剤があります。肌を傷めず、効果的に臭いを防ぐための賢い選び方を教えてください。
頴川さん「朝は『直塗り(ロールオンやスティック)タイプ』でしっかりベースを作り、日中気になったときはノンアルコールシートで拭き取る、または拭いた後にごく薄く塗り直すという組み合わせが、最も肌を傷めず効果的です。『敏感肌用』や『保湿成分(セラミドやヒアルロン酸など)配合』と明記されているものを選ぶと安心です」
Q.そもそも「脇汗の臭い」を根本から抑えるために、毎日の入浴(洗い方)や食生活など、日常生活の中で意識できるセルフケアについて教えてください。
頴川さん「入浴、食生活の際に意識すべき点は次の通りです」
【入浴】
脇の臭いが気になるからと、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのは逆効果です。必要な皮脂まで奪われて肌のバリアー機能が低下し、雑菌が繁殖しやすくなります。
そこで、洗顔料やボディソープをしっかり泡立て、「手のひら」を使って泡で包み込むように優しく洗います。
また週に1〜2回、クレンジングオイルを使って、落としきれずに毛穴に詰まった制汗剤の油分を優しく浮き上がらせて落とすケアを取り入れると、臭いの元を根本からリセットできます。
【食生活】
脂質と抗酸化物質を意識しましょう。アポクリン汗腺から出る汗は、食べたものの影響を強く受けます。肉類の脂身、バターや生クリームなどの動物性脂質、ジャンクフード、スパイスなどの刺激物。これらは皮脂分泌を促し、臭いを強くする原因になるため、控えるのが望ましいです。
腸内環境を整える「食物繊維」や「発酵食品」、そして体内の酸化を防ぐビタミンC・E(緑黄色野菜やナッツ類)を積極的に摂取しましょう。また、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」は、大人世代のホルモンバランスを整え、過剰な発汗を抑えるサポートをしてくれます。
【良い汗をかく習慣】
エアコンの効いた部屋にばかりいると汗腺が休眠し、いざ汗をかいたときにミネラル分が多くベタついた「臭いやすい悪い汗」になります。適度な運動や湯船に浸かる入浴で、普段からサラサラとした「臭いにくい良い汗」をかく習慣をつけておくことも大切です。
【8月16日号】
今週の情報の街角は「「ほおづきは縁起が悪い」といわれるのはなぜ? 庭に植えてはいけない理由とは」についてです。7月には浅草や埼玉で「ほおづき市」もあり、ほおづきが綺麗な時期ですね。赤い色がとても綺麗で、心が和みます。そんなほおづきですが、縁起が悪いとか、庭に植えるな、と言われているようです。今週は、そんな言い伝えの謎についてです。(Hint-Potの記事より)
鮮やかなオレンジ色の実が、夏の風情を感じさせるほおずき。一方で、「縁起が悪い」「庭に植えてはいけない」といわれることがあります。お盆にも飾られる身近な植物が、なぜそのようにいわれるようになったのでしょうか。日本古来の伝承や風習、先人の知恵など諸説に着目する本連載。今回は、ほおずきにまつわる言い伝えと、その背景を紹介します。
◇ ◇ ◇
漢字では「鬼灯」 お盆に飾る風習も
ほおずきは、初夏に白っぽい花を咲かせます。その後、花びらの外側にあったガクがどんどん膨らみ、花の中央にできた実を包み込み、オレンジ色に変わっていきます。私たちになじみのある袋状の部分は、実ではなく、ガクです。
古くから夏を感じる植物として親しまれてきました。地域によっては、提灯のような形をしていることから、先祖の霊を導く明かりに見立て、お盆に飾る風習があります。
ほおずきには「鬼灯」という漢字があてられています。「鬼」は亡くなった人の霊を、「灯」は提灯を表すといった言い伝えもありますが、その由来には諸説あります。
こうしたことから、「死を連想させる植物」というイメージが生まれ、「縁起が悪い」ととらえられるケースもあるようです。しかし、こうした話は地域や家庭に伝わる風習によるもので、明確な根拠があるわけではありません。
「庭に植えてはいけない」といわれる理由には、ほおずきの繁殖力の強さが挙げられます。地下茎を伸ばして広がり、思わぬ場所から芽を出すことがあるため、植える場所には注意が必要です。管理が難しくなることから、「気軽に庭へ植えてはいけない」という戒めにつながったのでしょう。
縁起物の一面もあるほおずき 昔ながらの楽しみ方
むしろ、ほおずきには縁起物の一面もあります。東京・浅草寺の「ほおずき市」が有名ですが、地域や家庭によっては、無病息災を願い、魔除けの意味を込めて玄関に飾る風習もみられます。
また、古くからほおずきは、夏の風物詩として暮らしを彩ってきました。たとえば、ほおずきの「笛遊び」です。ガクから実を回しながら外し、実の中の果肉をようじなどで取り除きます。果皮だけにしたものを口の中に含んで鳴らす遊びです。一説によると、平安時代のころから行われていたとか。果皮が少しでも破れると音は鳴りません。うまくいくと、ギュギュッとカエルの鳴き声のような音がします。
外側のガクを葉脈だけにして楽しむ「透かしほおずき」も、天然のインテリアとして受け継がれています。ほおずきを水に浸けておくと、ガクの表面が少しずつはがれて葉脈だけになります。白っぽいレースのような葉脈の中にオレンジ色の実が透けて見え、涼しげな姿を楽しめるでしょう。
猛暑が続く現代の夏。縁起の良し悪しにとらわれず、夏の風物詩であるほおずきに親しんできた先人たちに思いをはせながら、その魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
【8月9日号】
今週の情報の街角は「飲酒後の「締めのラーメン欲」の原因は? 脳の錯覚と真実【医師解説】」についてです。お酒を飲む人は、一度は感じたことがあると思うのですが、飲酒後、なぜかラーメンを食べたくなりますよね。体に悪いと思いながら、ついつい食べてしまうラーメン。今週はその理由と対策についてご紹介しています。ちょっと面白いので是非お読み下さい。(Medical DOCの記事より)
焼き肉や飲み会のあと、満腹のはずなのに不思議と食べたくなる「締めのラーメン」。
じつはこの欲求には血糖値や脳の働きなど、体の仕組みが深く関係しています。
なぜラーメンが食べたくなるのか、その理由を高石内科循環器クリニック院長の高石博史先生に聞きました。
締めのラーメンが食べたくなるのはなぜ? 血糖値の問題?
編集部:おなかはいっぱいのはずなのに、お酒を飲むとなぜか最後にラーメンが食べたくなるのはなぜですか?
高石先生:肝臓は本来、血糖値を一定に保つ働きをしていますが、飲酒時はアルコールの分解を優先するため、
血糖値の維持機能が一時的に低下します。
その結果、血糖値が下がりやすくなり、体は低血糖状態に陥ります。
そのため、脳はこのエネルギー不足を察知し、「すぐエネルギーになる炭水化物を摂れ」と強力な指令を出します。
このメカニズムが、飲んだあとにラーメンを欲してしまう正体です。
編集部:お酒を飲んでいる最中も血糖値は下がっているのですか?
高石先生:アルコール度数や種類にもよりますが、分解が進むほど血糖値を維持する機能が阻害されます。
とくに日本酒やビールなど糖質を含むお酒は、飲酒直後は血糖値が上昇しやすいのですが、
飲酒後はアルコールが抜けてくるときに血糖値が下がることがあります。
編集部:締めにスイーツが欲しくなるのも同じ理由でしょうか?
高石先生:はい、根本的な理由は同じ「糖分不足」です。
ただし、スイーツよりもラーメンが選ばれやすいのは、糖質だけでなく「塩分」への欲求も重なるからです。
ナトリウムやカリウム補給という側面も
編集部:塩分を欲するのは、どのようなメカニズムが関係しているのでしょうか?
高石先生:アルコールには強い利尿作用があるため、お酒を飲むと体内の水分と共に、
ナトリウム(塩分)やカリウムといった電解質が大量に排出されます。
とくにビールなどは飲んだ量以上の水分を排出させることもあり、体は一種の「脱水傾向」と「ミネラル不足」の状態に陥ります。
そのため、失われた塩分を補おうとする生体反応が起こり、濃いスープのラーメンが欲しくなるのです。
編集部:お酒と一緒に水をたくさん飲めば、塩分への欲求は収まりますか?
高石先生:水分補給は非常に大切ですが、水だけでは排出されたナトリウムを補えません。
例えばたくさん汗をかいたあとにも、少ししょっぱいものが欲しくなると思います。
これは、汗と一緒に体内のナトリウムやカリウムも排出されてしまったからです。
それと同じことが、お酒を飲んだ後の体内でも起きているのです。
編集部:そのほかにも、飲んだあとにラーメンが欲しくなる理由はありますか?
高石先生:「お酒を飲んだあとには締めのラーメン」という習慣が脳にインプットされているという側面もあるかもしれません。
また、アルコールを飲むと胃の粘膜が刺激され、消化液の分泌が活発になります。
その影響で、実際には十分に食べていても「まだ食べられそう」と感じやすくなります。
また、お酒の影響で気分が高揚していることも関係しているかもしれません。
編集部:錯覚や習慣という側面もあるのですね。
高石先生:はい、とくに脂質を多く含むこってりしたラーメンは一時的に空腹感を和らげ、
満足感を得やすいため、食べると落ち着いた感覚を覚えることがあります。
その安心感が繰り返しの欲求につながり、「締めのラーメン」が習慣化しやすくなるのです。
ラーメンが食べたくなったらどうするか? 健康的な代替案は?
編集部:どうしてもラーメンが食べたくなったときの対処法や、代わりになるものはありますか?
高石先生:まずは、ラーメンを食べたくなったらコップ一杯の水を飲んで一息つきましょう。
それでも落ち着かない場合は、温かい汁物を代用しましょう。
おすすめは具だくさんのみそ汁です。
これらでミネラルを補給しつつ、噛み応えのある具材を選べば満足感も得られます。
根菜類などを入れれば糖質も摂取することができます。
編集部:ほかには、代替となるものはありますか?
高石先生:ラーメンのような高カロリーのものではなく、できるだけ軽くて消化のよいものを選ぶことがおすすめです。
例えば、お茶漬けやだし茶漬けのように、脂質が少なく比較的カロリーの低いものであれば、体への負担を抑えやすくなります。
編集部:お酒を飲んでいる間にできる対策はありますか?
高石先生:お酒のおつまみとして、かつお節をたくさんかけた冷ややっこや、あさりの酒蒸し、豚肉料理など、
ビタミンB群の多い食材を選ぶとよいでしょう。
ビタミンB群はアルコールの分解を助ける作用があるとされています。
それから、しじみのみそ汁がおすすめです。
しじみは、オルニチンなど肝機能をサポートする成分も含んでいて、
アルコールによる体への負担を和らげる効果が期待できる食材として知られています。
編集部:最後に読者へのメッセージをお願いします。
高石先生:お酒を多く飲む習慣は、血圧の上昇や肝臓への負担など、さまざまな生活習慣病のリスクにつながります。
そこに塩分や糖質の多い食事が加わると、摂取カロリーも増え、健康への影響はさらに大きくなります。
例えばラーメンには6~10g程度の塩分が含まれることもあり、
そうなるとわずか1杯で1日の推奨摂取量に近い量を取ってしまうことになります。
お酒を楽しむ際は、「飲む量」や「食べる量」だけでなく、食事の内容にも少し意識を向けてみましょう。
編集部まとめ
お酒の席ではつい食事量や塩分量が増えがちですが、積み重なると生活習慣病のリスクにもつながります。
お酒を楽しみながら健康を守るためにも、食べる内容やバランスに気を配る習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
【8月2日号】
今週の情報の街角は「24時間エアコンつけっぱなし」は本当に安い? 何分までの外出なら"つけっぱなし"が得なのか」についてです。先週に引き続き、今週もエアコンについての情報のご紹介です。今週は、「24時間エアコンつけっぱなし」の損得についてです。つけっぱなしでも、案外電気代は高くならないとの情報がありましたが、それでは24時間だったらどうなのでしょう?また、出かける際に、何時間なら得なのでしょう。今週は、そんな情報の特集です。(AllAboutの記事より)
数年前、SNS上で「エアコンを24時間つけっぱなしにしていたら、電気代が劇的に下がった」という投稿が爆発的に拡散されました。しかし、その翌年以降には、今度は「節約になると思ってエアコンをずっとつけっぱなしにしていたら、高額な電気代の請求が届いてとんでもないことになった」という悲鳴のようなSNS投稿もちらほらと見かけるようになりました。
このような相反する情報が飛び交う現状を見て、「いったいどちらの情報を信じたらいいんだ!」と頭を抱え、疑問に思っている人も非常に多いのではないでしょうか。
今回は、実際の生活において本当に電気代の節約になるのは、エアコンを「つけっぱなしにする」のと「こまめに切る」のどちらなのか。家電メーカーによる実験データをもとにご紹介します。
■エアコンの電気代の仕組みと「つけっぱなし」のメリット
そもそも、なぜ「つけっぱなしの方が安くなる」という現象が起きるのでしょうか。その理由は、エアコンが電力を最も多く消費するタイミングにあります。
エアコンは、「電源を入れた直後から、部屋の温度を設定温度まで一気に下げるとき」に最大のパワーで運転するため、最も多くの電気代がかかります。一方で、一度部屋の中が設定温度まで冷えてしまえば、その後は室温を維持するだけになるため、ごくわずかな電力しか消費しません。
つまり、「こまめに切る」という行為は、室温が上がった状態でエアコンを起動させる回数を増やすことになり、結果として無駄な電力を多く消費してしまう可能性があるのです。しかし、だからといって何時間もの外出時までつけっぱなしにしておけば、当然ながらその間の待機電力や維持電力量が積み重なり、電気代は高くなってしまいます。ここで重要になるのが、「何分までの外出ならつけっぱなしの方が得なのか」という具体的なボーダーラインです。
■メーカーの実験で判明した「外出時間のボーダーライン」
前述したSNSでの大論争を受けて、いくつかのエアコンメーカーが実際にどれほど電気代に差が出るのか検証実験を行い、その結果を公表しています。
例えば、空調大手であるダイキン工業が実施した実験結果によると、以下のような非常に興味深いデータが示されています。
- 日中(9:00〜18:00)の場合:外出時間が「35分まで」ならつけっぱなしがお得
- 夜間(18:00〜23:00)の場合:外出時間が「18分まで」ならつけっぱなしがお得
そのほかのメーカーの実験結果も、多少の差こそあれ、おおむね似たような結果に落ち着いています。
ここで時間帯によって分けている理由は、「外気温」によって条件も変わってくるからです。
日中は外気温が非常に高いため、一度エアコンを切ると室温が急激に上昇します。そのため、再びエアコンをつけた際の消費電力が跳ね上がり、35分程度であればつけっぱなしにしていた方が安く済むのです。一方で、夜間は外気温が日中ほど高くならないため、エアコンを切っても室温の上昇は比較的緩やか。そのため、エアコンを再度つけたときの負荷が少なく、短い外出でも「こまめに切る」方が電気代を抑えられるという結果になるのです。
■実生活で迷わない! 覚えるべき目安は「30分」
メーカーの実験によって時間帯別の詳細な数値が明らかになったものの、私たちの実際の日常生活の中で「今は外気温が◯度だから、◯分までつけっぱなしにした方がお得だ!」などと、細かな条件を覚えるのは現実的ではないでしょう。
そのため、普段の生活で損をしないための大まかな目安として、「30分」という時間で覚えておくことがいいのではないでしょうか。
- 30分以上エアコンから離れる場合は、電源を「切る」
- 30分以内に戻れるならば、「つけっぱなし」にしておく
近所のコンビニへ行く、ゴミ出しに行く、あるいは近くのスーパーへ素早く買い物に行くだけであれば、多くの場合は30分以内に戻れるはずなので「つけっぱなし」が正解です。30分を超えるような外出であれば、部屋を出る際にしっかりと電源を「切る」選択をするのが、エアコンにおける最も手堅い節約法といえます。
■風量設定は「自動」にしておくのがおすすめ
さらに電気代を賢く抑えるための使い方として、風量の設定を「自動」にしておくことが非常に効果的です。
電気代を気にするあまり、風量をずっと「微風」や「弱」に固定して運転している人もいますが、実はこれは逆効果になってしまうことも。風量を「自動」に設定しておけば、運転中に設定温度になったら自動的に超微風に切り替わり、わずかに運転している程度の最小限の電力に抑えてくれます。エアコン自体が最も効率がよく無駄のないパワーにコントロールしてくれるため、触らずに任せておくのが一番の節約になるのです。
ご紹介したように、エアコンの「つけっぱなし」と「こまめに切る」の論争は、どちらか一方が常に正しいわけではなく、離れる時間によって正解が変わるというのが結論です。「30分以内の短い外出ならつけっぱなし」「30分以上の外出なら消す」というシンプルな基準を心に留めつつ、風量設定を「自動」に任せることで、エアコンの持つ本来の省エネ性能を最大限に引き出すことができます。
実生活の中でこの目安を上手に取り入れて、快適な室温を保ちながらスマートに電気代を節約していきましょう。
【7月26日号】
今週の情報の街角は「今年初40℃超"夜の熱中症"警戒 夜間のエアコン「上手な使い方」は 専門家「昼間より温度高めに」「風向きは水平」」についてです。暑い日が続きますが、皆さんは、夜間のエアコンはどういう風に使っていますか?「つけっぱなし」で使っていますか?あるいは「X時間切タイマー」で使っていますか?実際のところは、どちらが良いのでしょうか?今週は、そんなエアコンの使い方についての情報です。参考にして下さい。(FNNプライムオンラインの記事より)
21日は各地で"体温超え"の暑さとなり、暑さのピークを過ぎた午後4時時点でも、東京都心では34.6度、酷暑日となった愛知・豊田市で38.1度、岐阜・郡上市では35.7度と、30℃を超える気温となっている。注意が必要なのが"夜の熱中症"だ。
◆"夜の熱中症"への意識、世代間で差
パナソニックが行った「夜間の熱中症リスク」に関する意識調査では、20代から60代にかけて、年齢が上がるほど「不安に感じる」と答えた人が減る傾向が見られたという。
つまり、一般的に熱中症リスクが高いとされる世代の方が、夜の熱中症への不安が少ないというのだ。
こうした夜の熱中症への意識は、なぜ世代間で差があるのか。専門家は、夜間に潜む熱中症の危険を指摘する。
◆8日連続で熱帯夜
21日は今年最多42の都府県で、熱中症警戒アラートが発表された。
東京消防庁によると、午後3時までに3歳から103歳までの男女128人が、熱中症で救急搬送された。
また、20日までの3連休中、全国で少なくとも11人が熱中症の疑いで死亡したことがFNNの取材で分かった。
東京は21日夜も気温が25℃を下回らず、8日連続で熱帯夜となる予想だ。
昼だけでなく夜も熱中症の危険が高まる今の時期。街で対策を聞いたところ、多く聞かれた熱中症対策がエアコンだ。
ところが、その使い方をめぐっては「寝始めから起床までエアコンをずっとつけている状態。サーキュレーターも回して、なるべく効率よく。僕と息子が暑がりで合わせてもらってるが、いつも寒そうだなと、嫁さんは」「エアコンをタイマーにして寝て、(切れて)暑くなったらつけての繰り返し。2時とか3時とか1回目が覚めます」「部屋をキンキンに冷やした状態で冷房消して寝るとか、(暑くなったら)冷房つけて。逆に冷えすぎて風邪を引いたりとか。ちょうどいいラインがなくて、どうしようという感じ」など、何が正解なのか頭を悩ませている人も多くいた。
◆基礎代謝落ち「暑さ不快に感じにくく」
一方で、年齢が上がるにつれ、夜の熱中症への不安を感じなくなっているという調査結果について、専門家は次のように分析する。
熱中症総合研究所・三宅康史医師:
「夜はエアコンなしでも眠れるものだ」という今までの古くからの考え方が、そのまま残ってる。だから不安じゃないというのと、夜の暑さをあまり不快に感じない。だから熱中症になるわけがないということになろうかと。
三宅医師によると、年齢を重ねるにつれ、体の水分量が少なくなり暑さに弱くなる一方、基礎代謝が落ちることで暑さが不快に感じにくくなるという。
安宅晃樹キャスター:
この間、母親と祖母が熱中症になって体調を崩したと連絡があったんですけど、やはり日中でエアコンを使っていなかったということでした。
◆エアコン「朝まで使用」36%
一方、次のようなデータもある。
就寝時にエアコンを使うかどうかについて、「朝まで使用」と答えた人は36%で最も多く、「切タイマーを設定して一定時間使用」は31%、「使用しない」は18%だった(パナソニック「エオリア」調べ)。
では、夜間のエアコンの使用方法によって、室内の温度はどれくらい変化するのか。パナソニックが行った検証動画がある。
検証は、外の気温が30℃、部屋(6畳)に1人がいる想定で、エアコンを「冷房28℃」に設定。「つけっぱなし」と「3時間切タイマー」で8時間後の室内の温度を比較した。
まずは「つけっぱなし」にした場合、室温は徐々に下がり、計測終了まで大きな室温変化はなく、26℃から27℃台を維持していた。
一方「切タイマー」にした場合、3時間でエアコンが停止すると、27.3℃から28.6℃まで、わずか30分で1.3℃上昇した。
その後も室温は上がり続け、計測終了時は外の気温を超える31.2℃まで上昇した。
◆電気代の差「一晩で15.2円」
夜間のエアコンをタイマーにした場合と、朝までつけっぱなしにしたとでは、電気代にどれぐらいの差が出るのか。
榎並大二郎キャスター:
3時間で切れるタイマーで使用した場合、電気代は11.5円。8時間つけっぱなしで使用した場合26.7円で、その差は一晩で15.2円でした。
エアコンの機種による差もあると思いますが、8時間つけっぱなしを1カ月続けた場合でも、電気代は800円ほどということでした。
山﨑夕貴キャスター:
電気代として高いと感じてしまうかもしれないですけど、これで命が守れると思えば、つけっぱなしの方がいいですよね。
◆風向きは「水平」
エアコンをつけっぱなしにする際の「上手な使い方」を専門家に聞いた。
榎並大二郎キャスター:
熱中症総合研究所の三宅医師によりますと、寝るときは「昼間より設定温度を高めに設定」。低い位置で体を動かさず寝るので、下に溜まった冷気を感じやすいから、設定温度が高くていいそうです。
また、風向きは「水平」がいいそうです。上から下に落ちる風で空気が循環しやすくなるということでした。
また、つけっぱなしによる乾燥が気になる人は、寝る前のコップ一杯の水を飲んだり、ペットボトル1本分程度の水を置いたりするとよいとしている。
榎並大二郎キャスター:
ついつい月々の電気代が頭によぎって、エアコンを躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、21日は今年初めて40度を上回るなど、危険な暑さになっています。特にご高齢の方が身近にいる場合などは声をかけ合って、命を守る行動をお願いします。
(「イット!」7月21日放送より)
【7月19日号】
今週の情報の街角は「若い頃は想像もしていなかった!? 還暦を超えたドライバーが迎えるクルマ生活のリアル」についてです。年齢を重ねてくると、段々運動神経もにぶくなるし、目の見え方なでも変わってきています。それでも、買い物の便利さや、病院に通うなどの、色々な問題があるため、免許返納は出来ない、という場合もあるでしょう。今週はそんな皆さんに、少しでも長く運転が出来るようにするための、ちょっとしたアドバイスです。参考にして下さい。(ベストカーWebの記事より)
高齢者の免許返納が話題にのぼる昨今だが、還暦あたりの世代は、将来の免許返納は意識しつつも、まだ乗っていたいお年頃。しかしどうにも衰えが……!? なるべく長く運転するために注意するポイントを松田秀士氏がアドバイスする。
※本稿は2026年5月のものです
文:松田秀士/写真:ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=naka@AdobeStock)ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
夜、とにかく見えない。雨の日も見にくい。ほとんど勘で走ってる気がする
昼間の走行で暗いトンネルに入った時、しばらく見えにくいですよね。暗順応と言いますが、高齢者は若年層の3倍(平均24秒)かかると言われています。暗い場所に入った時に瞳孔が開くのが遅くなるのです。
夜は瞳孔が開くことで、できるだけ多くの光を目に導き見ていますが、最近のクルマはナビや計器類もバックライトを使用しているため室内が明るく、瞳孔が閉まり気味です。このため明順応と暗順応を繰り返し見えにくくしてしまっています。
対策はナビや計器類の照明を調光スイッチで暗くし、できるだけ瞳孔を開かせる。
また雨天時は瞳孔が開いていることから、乱視があるとより乱反射して見えにくいばかりか、眼精疲労を起こします。この対策はイエローレンズのメガネを掛けるのがよいとされていますが、まず速度を落としましょう。
専門メーカーから雨天時などに効果的な黄色レンズ採用メガネが販売されている(ika@AdobeStock)
若い時はまったく気にならなかった、高速道路での長距離・長時間運転がしんどい
高速道路を走る時、だれもが無意識のうちに車線内中央を走るようステアリングを微妙に操作しています。
これを「車線内中央維持(センタリング)」と言います。ごく当たり前の運転。しかしこのセンタリングは常に集中しているため脳疲労の主な原因となります。
打開策は、自動でステアリング操作をアシストしてくれるLKAS(レーンキープアシストシステム)を使うことです。
多くの場合、前走車との車間をキープしてクルーズ走行をするACCと連動する方式になっています。LKASを使用することで脳疲労を抑えられ行動半径が広がります。
しかし疲れたら迷わずSA・PAに入り寝ましょう。シートを倒し寝るのです。長時間の座った姿勢で下半身に血液が集中ぎみ。足をハンドルやダッシュボード上に挙げ、眠れなくても目は閉じます。目を閉じることで脳の酸素消費が激減し、回復を早めてくれます。
高速道路を使うなら、オートクルーズコントロールの使い方は覚えておきたい
メーターに視線を移した時に、瞬時に文字が読み取れない
老眼(老視)です。モノを見る時にピント合わせをしているレンズ状の水晶体がありますが、この水晶体の厚みを毛様体筋という筋肉が膨らませて、瞬時にメーターを読むことができているのです。
しかし老眼になると、毛様体筋も水晶体も衰えピント合わせに時間がかかるようになります。近くのメーター読みだけでなく前方に視線を戻しても水晶体の反応が鈍く前がしばらくボヤけます。
特にこの前方に視線を戻した時にボヤけるのが危険です。対策は遠近両用メガネを掛けましょう。慣れるのに少し時間がかかりますが、クリアに見えるようになりますし、脳疲労を低減します。
私はレースでも以前から遠近両用メガネを装着しています。パフォーマンスが上がるからです。
【7月12日号】
今週の情報の街角は「「ウサギは一羽」になった明治の裏事情は? 動物の数え方に隠された人間の都合」についてです。動物の数え方というのは結構難しいですよね。特にウサギをⅠ羽、2羽と数えるのはなぜでしょう?また、最近、街にも出てくるクマは、1匹と呼ぶのか、1頭と数えるのか、考えてしまいます。そんな数え方についての謎について、今週は特集しています。面白いので是非、お読み下さい。(nobicoの記事より)
子どもに「なんでウサギは一羽って数えるの?」と聞かれて、答えに詰まった経験のある方も多いのではないでしょうか。
実は、ウサギを「一羽」と数えるようになった背景には、明治時代に起きた狂気のブームと、そこに隠された人間の生々しい都合がありました。
ウサギの謎をはじめ、「羊は一頭?一匹?」など、動物の数え方には不思議がたくさん。
その面白さを、絵本『ぽんぴきぱいのぽん』(エンブックス)の作者であり、数え方研究の第一人者の飯田朝子先生に教えていただきました。
(取材・文:nobico編集部)
「一匹」と「一頭」の境目はどこ?
──個人的にずっと気になっていたのですが、動物を「一匹」と数えるか「一頭」と数えるか、その決定的な境目はどこにあるのでしょうか。
これも悩ましいですよね。よくクイズ番組などでも出題されるテーマです。私はこれがどうしてもモヤモヤしたので、以前に実験をして論文を書いたことがあるんです(笑)。
結論から言うと、人間はいつも「自分」を基準にしている、すごく主観的な生き物なんですね。 そのため、「自分より大きくて、怖くて、貴重な動物」は「一頭、二頭」と数える傾向が強くなります。逆に、自分より小さかったり、自分がコントロールできるレベルの動物は「一匹」と数える習慣があります。
サイズや怖さをひっくるめて、「自分のコントロール(制御)が効くか、効かないか」がひとつの分かりやすい基準になりますね。
──ということは、「犬」は一匹で、野生の「オオカミ」は一頭、というイメージでしょうか?
そうですね。ただ、犬であっても「もし襲いかかってきたら自分では抑え込めそうにないな」という大型犬なら「一頭」と数えていいと思います。
また、大きさとは関係なく、盲導犬や警察犬などの「高度な訓練を受けている能力が高い犬」も「一頭」と数えることが多いです。最近、トイプードルが訓練を受けて警察犬になったというニュースがあったのですが、そこでも「一頭」と書かれていました。人間社会において特別な役割を持っているかどうかも、境界線に関わってくるんです。
「羊が一匹」でなければ眠れない理由
──そう考えると、羊やヤギあたりはかなり微妙なラインにいますよね。
まさに境界線上ですよね。だからこそ、その動物をどう捉えるかで数え方が変わるんです。
家畜として飼っていて、すごく存在感があると思えば「一頭」ですし、生物学的な文脈でも「一頭」が使われます。ただ、夜眠れないときに「羊が一頭、羊が二頭……」と数えると、きっとなかなか眠れないですよね。
──存在感が強すぎます。
そう、活気が出ちゃう(笑)。「羊が一匹、羊が二匹……」と数えるからこそ、遠くに白いモヤモヤとした軽い存在が飛んでいくようなイメージになって、眠るためのまじないとして有効になるんです。
日本語の数え方は、人を一匹と呼ぶ、といったようなよほどのことがない限り「どちらが間違い」ということはありません。正解がガチガチに決まっていないからこそ面白いし、その数え方を選んだ人の価値観が表れるのだと思います。
ウサギを「一羽」と数えるようになった本当の理由
──もうひとつ、動物の謎を教えてください。よく「ウサギは一羽、二羽と数える」と言われますが、実際はみんな「一匹」と数えていますよね。なぜ「羽」を使うようになったのでしょうか。
これも私がモヤモヤして調べたことがあるんです。実は、ウサギを「一羽」と数えるようになったのは、明治4年頃からなんです。それまでは、みんな普通に「一匹」と数えていました。
──明治時代にどんなきっかけがあったのでしょうか。
きっかけは、当時の「ウサギブーム」です。ペットとして人気が高まり、珍しい毛色や耳の形のウサギが高値で取引されるようになりました。
業者たちは「ウサギ番付」を作り、どの個体が優れているかを示すことで、購買意欲をあおっていたといいます。
赤田光男著『ウサギの日本文化史』(世界思想社)によると、この番付には売買を取りまとめる世話人の名前も記されており、そこには「鳥〇」といった屋号が並んでいます。鶏肉や鶏卵、ニワトリを売っている人たちが、ウサギのブリーダーやブローカーとなって取引をしていたのですね。
本業ではないウサギを扱うにあたり、彼らはウサギをあえて「一羽、二羽」と、鳥と同じ数え方で表現していました。あたかもニワトリの取引をしているかのように見せかけ、ウサギを影で高い値段でお客さんに売っていたのです。
――業者がウサギを鳥に見せかけたことが始まりなのですね。
明治5年頃にはウサギブームはどんどん高まり、それに伴いもめごとも増えました。とうとう明治6年に東京府は、ウサギを飼っている飼い主に、次の通り税金をかける法令を発表したんです。
「兎一羽ニ付月月金一圓ツツ可相納事(ウサギ1羽につき月々1円ずつ納税すること)」
これによって、ウサギを1匹飼っている人は1円、今で言うと2万円~5万円ほどの税金を東京府に払わなくてはいけなくなりました。
──「一匹」ではなく、あえて「一羽」と書いたのですね。
あらためてこの法令文を見ると、「兎一匹」ではなく、あえて「兎一羽」と書いたことが大きな効果をもたらしたのだと思います。
不当にウサギの値段を吊り上げ、世の中を混乱させていた業者に対して、東京府があえて彼らの業界用語である「1羽」という数え方を法令に使うことで、強い警告を与えました。
法令ができた後、税金から逃れようと隠れてウサギを飼う人も少なくありませんでしたが、東京府の役人は家までやってきてはウサギを見つけ出し、容赦なく納税を求めました。「これでは高くてたまらない」と多くの人がウサギを飼うのを諦めることになり、熱狂的だったウサギブームは、あっという間に終わりを迎えたのです。
このあたりの歴史は、NHKの連続テレビ小説『ばけばけ』でも描かれていたので、記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしこれを「兎一匹」と書いていたら、ここまでの効果はなかったでしょう。数え方のパワーを実感する、歴史的な出来事です。
こうした騒動がきっかけとなって「ウサギは1羽」という数え方が一般の人にも知られるようになり、こんにちでも習慣的に残っているのです。
【7月5日号】
今週の情報の街角は「食べ物を床に落としちゃった!一瞬ならOK? "3秒ルール"は真実か 食品衛生の専門家が明かす「秒数よりも重要なこと」とまさかの"本音"」についてです。食べ物を落としたら、皆さんはどうしていますか?気にせず口にしているでしょうか?それとも、一瞬ならOKだけど、そうでなければ口にしないでしょうか?今週は、よくある3秒ルールの是非を調査する情報です。面白いのでお読み頂ければ幸いです。(BS大分放送ビの記事より)
「あ、落とした!」
焼きたてのパンや、お酒のつまみ。床に落ちたその瞬間、頭をよぎるのが「3秒ルール」。あなたは信じていますか?
専門家による検証で、驚きの結果が明らかになりました。
■3秒ルール、あなたは信じる? 街の人は
床や地面に食べ物を落としてしまったとき、すぐに拾い上げれば問題はないとする俗説「3秒ルール」。
世界を見渡せばアメリカには「5秒ルール」も存在するようで、人間だれしも、ちょっと落としたくらいでもったいない、という思いがあるようです。
大分市中心部では様々な声が聞かれました。
(街の人)
「パンとかなら食べちゃいますね」「落ちた瞬間諦めます」「学校給食では落ちても3秒ルールだもんと言って食べていた気がします」
街の人の意見は二分しましたが、本当に食べても大丈夫なのか?食品衛生の専門家による実験で、驚きの実態が明らかになりました。
■汚れを可視化してみると、驚きの結果
食品衛生に詳しい別府大学の狩生徹教授。「床の汚れを目に見えるような形にしてみましょう」と簡易的な実験を行いました。
新品のカーペットに、蛍光色素の入った液体を垂らして均一にならし、その上に食べ物を落として付着した色素を汚れに見立てます。
まずは、落としやすいグミから。
3秒で拾い上げましたが、ブラックライトを照らすと確かに光る色素が付着しています。
続いて、水分量の多いリンゴ。落としていないものと比べると一目瞭然。
こちらもはっきりと汚れに見立てた蛍光色素が確認できます。
最後に、忙しい朝によく食べる、そして落としやすそうなバターロールパン。
(狩生徹教授)
「水分量が少ないので比較的つきにくいんですが、それでもわかりますよね。手で汚れを払うようにしてみても色素は変わりませんし、むしろ広がってしまいます」
3秒ルールを守っても、床にいた菌はしっかりと移ってしまうようです。
■何秒なら大丈夫?一瞬で拾い上げてみると
では、もっと短ければ大丈夫なのか?教授に一瞬だけ落としてすぐに拾い上げてもらいました。
1秒足らず落としただけでも、蛍光色素がついた面積はそれほど変わりません。
(狩生徹教授)
「実は秒数は関係なくて、食品と床次第なんですよ」
アメリカ・ラトカーズ大学が2016年に行った研究で「環境次第」という結果が出ています。落とす食べ物、床の材質、落とす時間などを調べると、秒数は関係なく、食品の水分量と床の材質によって菌の移動量が変わることがわかっています。
(狩生徹教授)
「つるっとした材質よりもカーペットのほうが案外菌はうつりにくい。ただ、床にどのような菌がいるのかが問題です。日頃から綺麗にしていれば大丈夫でしょうが、例えばキッチンで生肉を落としてしまい、それをスリッパで踏んでダイニングまで行けば、O-157が移動してしまう、なんてこともあります」
(渡辺敬大キャスター)
「つまり、3秒ルールは信じてはいけないんでしょうか…?」
(狩生徹教授)
「床に落としたのであれば、秒数に関係なく汚れや菌が付着していると考えた方がいいと思います。それが食べていいかどうかはあくまで個人の判断になるかなとは思いますね」
■これなら大丈夫?街の疑問 狩生教授が答えます
街頭インタビューで聞いた街の声を、狩生教授にぶつけてみました。
Q.ピーナッツなどお酒のつまみ、いわゆる「乾きもの」は落としても食べても大丈夫?
「水分をそんなに含まないですが、まったく菌が移らないというわけではないので自己責任ですね」
Q.フーフーして息で払えば、食べても大丈夫ですか?
「ホコリや髪の毛など目に見える大きなものは吹けば飛んでいくんだと思いますけど、汚れとか菌は飛びませんから、注意は必要ですね」
Q.床についた部分を切り落とせば、食べても大丈夫ですか?
「菌はゼロにはならないでしょうね。細菌学的に言えば焼くのもひとつですね。ただ熱に強い菌もいますので、焼けばOKとも一概にはいえない」
Q.家で焼肉中に肉を落としてしまったら、焼いて食べれば大丈夫ですか?
「生肉を落としたときは、その床をきちんとアルコール消毒したほうがよいですね。私は気にせず焼いて食べると思いますけど(笑)」
■科学的には「NG」…だけど?"まさかの本音"
「床に落としたのであれば、秒数に関係なく菌がついていると考えた方がいい」というのが科学的な結論でした。しかし、どうしても諦めきれず、こんな質問をしてみました。
(渡辺敬大キャスター)
「先生なら何秒までなら食べますか?」
(狩生徹教授)
「私は自分の家であれば、きちんと妻が掃除してくれていますので、拾って食べます。子どもが落としても、ちょっとぐらいだったら食べなさいって言いますね」
「床にどんな菌がいるか」が問題であり、日頃から綺麗にしていればそこまで神経質になる必要はない、むしろ精神衛生上よくない、というのが狩生教授の結論でした。
科学的には1秒でもアウト。しかし、「3秒ルール」を信じるか信じないかは、あなたの家のお掃除事情とお腹の調子次第です。
【6月28日号】
今週の情報の街角は「【脅威】"殺人熱波"に豪雨、"ノロノロ迷走"大型台風も…史上最強レベルのスーパーエルニーニョ襲来!?今夏は異常気象に警戒」についてです。この週末のダブル台風の襲来を筆頭に、今年は台風が多そうです。その背景にはスーパーエルニーニョがあるかもしれません。冒頭に掲げた熱波、大型台風、異常気象、そんなことが起きるのか、この記事を読んで参考にして下さい。(読売テレビの記事より)
専門家が2026年の夏に起こる恐れがある"史上最強レベル"のスーパーエルニーニョに、警鐘を鳴らしています。日本は猛烈な暑さとなり、各地で集中豪雨が頻発、そしてノロノロ進む大型台風に見舞われる恐れも。2026年の日本の夏はどうなってしまうのでしょうか…異常気象に詳しい三重大学大学院の立花義裕教授が解説します。
■史上最強のスーパーエルニーニョが襲来?すでに世界各地では"異常気象"
世界の異常気象
5月時点で早くも世界各地で気温が上昇していて、ロンドンは5月26日に35.6℃となり5月の国内最高を更新。フランス西部では、5月28日に最高気温37.8℃、5月23~24日には、中国・重慶市で大雨による洪水が起き、9人が死亡、11人が行方不明となったということです。
ベトナム・ハノイでは5月27日に最高気温が41℃に、さらにインド北部では5月19日に最高気温が48.2℃になり、5月22日には熱中症で少なくとも16人が死亡したということです。
気象庁によると、日本でも5月の平均気温は歴代2位の高温で、50地点で過去最高を記録したということです。
6月10日、気象庁は「2026年の春から、エルニーニョ現象が発生しているとみられ、今後、秋にかけて続く見込み」と発表しました。
通常、エルニーニョが発生すると、東から西に吹く東風(貿易風)が弱まり、本来は西の方にある海面水温が高い場所が東にズレて、西の方は海面水温が低くなります。その結果、日本は冷夏となる傾向があります。
しかし、気象庁によると、2026年は「全国的に平年よりも気温が高くなる見込み」で、6~8月の平均気温の見通しは、西日本・東日本は高い確率が70%で、北日本も60%となっています。いったい、なぜなのでしょうか?
三重大学大学院・立花義裕教授によると、「2026年はほぼ確実に、スーパーエルニーニョが発生する。"史上最強レベル"になる恐れもあり、世界中が猛烈な暑さになる」ということです。
(三重大学大学院・立花義裕 教授)
「スーパーエルニーニョは基本的にエルニーニョと同じです。貿易風が弱いので、西にある海面水温が高い場所が東に行きます。ところが、近年は温暖化で、そもそも海面水温が高いため、西に溜められている熱い海の水というのは、深い所まで熱いんです。だから、東に行ったとしても、西にも熱い水が残り、海全体が熱くなってしまい、熱が世界中にばらまかれて、世界中が猛暑になります。しかも水温が高いから、水蒸気もたくさん上がります。それが雨になって、世界中で豪雨が起きるということです」
立花教授によると、スーパーエルニーニョは1997年・2015年・2023年の3回発生していて、2023年には福島県や石川県で最高気温40.0℃を記録しています。
世界の平均気温を見てみると、過去3回発生したスーパーエルニーニョを境に、気温が階段状に上昇していることが分かります。『CBSニュース』によると、2023年には世界の平均気温が史上最高を更新したということです。
Q.2026年にスーパーエルニーニョは100%起きるのでしょうか?
(花教授)
「数字では言えませんが、僕はおそらく起こると思います。問題は、夏に発生するのか、秋に発生するのかです。秋に発生すれば、2026年の夏は何とかしのげますが、エルニーニョ現象は続きますから、来年に影響が出ると思います。2026年に世界中が猛暑になるか、1年ズレるかは分かりませんが、起こることはほぼ確実だと思います」
■酷暑・豪雨・台風…スーパーエルニーニョの日本への影響
スーパーエルニーニョ襲来による日本への影響の1つ目は『酷暑』です。立花教授によると「"殺人熱波"で、最高気温40℃以上の『酷暑日』が続出し、熱中症による死者が続出する恐れがある」ということです。
2つ目の影響は『豪雨』です。「ゲリラ雷雨や"線状降水帯級"の豪雨が各地で増加し、被害が続出する恐れがある」ということです。
そして、3つ目の影響は『台風』です。立花教授によると「日本に接近・上陸する台風の数が増加し、大型で強力かつ"ノロノロ迷走"台風となり、被害が増大する恐れがある」ということです。
(立花教授)
「エルニーニョの影響で海面水温が高い場所が東にずれます。そこで発生した台風が、弱くなった貿易風に乗って、ゆっくり西に来ますが、熱い海の上をゆっくり動くので、エネルギーをため込みます。勢力が強いまま太平洋高気圧のヘリを回って日本に来て、さらに強い太平洋高気圧は風が弱いので台風自体のスピードも落ちます。大きくて、強くて、ゆっくりという、非常によくない状況なんです」
『ウェザーニュース』によると、2026年の台風発生数は、年間で28個程度発生する見込みで、平年より多い14個程度が接近するのではないかということです。
そして立花教授によると「数年おきに発生するエルニーニョが、今後は毎回スーパーエルニーニョに発達する恐れがある」ということです。
Q.台風が通り過ぎると南の海が冷えるということにはならないんですか?
(立花教授)
「本来は台風が来ると、海水がかき混ぜられるから冷えるんです。でも、深いところまで海が熱いと、ちょっとかき混ぜても、冷える度合いは弱まります。だからCO2を削減することが重要なんです」
【6月21日号】
今週の情報の街角は「「ジュースの飲み過ぎで心停止」も…暑い日に増える"ペットボトル症候群"の怖すぎる落とし穴」についてです。夏になると喉が渇きやすくなり清涼飲料水を飲む機会が多くなりますが、コーラやスポーツ飲料も、飲みすぎると大変なことになるそうです。今週は、そんな日常に潜む危険な飲料についての情報です。これからの季節、飲み物に注意して健康に気を付けましょう。(集英社オンラインの記事より)
6月19日、関東や東海、近畿を中心に晴れ間が広がり、全国各地で30℃以上が続出している。熱中症対策が呼びかけられる季節、こまめな水分補給は命を守る基本だ。一方で、飲み物の選び方を誤ると、別の健康リスクにつながることがある。近年、注意が促されている「ペットボトル症候群」もその一つだ。
「ジュースの飲み過ぎで心臓止まった人も…」
「ペットボトル症候群」とは、糖分を多く含む清涼飲料水やスポーツドリンクなどを継続的に大量摂取することで、血糖値が急激に上がり、高血糖、脱水、ケトーシス/ケトアシドーシスを伴う急性代謝異常を指す。医療現場では「清涼飲料水ケトーシス」や「ソフトドリンクケトーシス」と呼ばれることが多い。重症化すると、血液が酸性に傾く糖尿病性ケトアシドーシスを起こし、意識障害や昏睡に至ることもある。
背景にあるのは「のどが渇くから甘い飲み物を飲む」という悪循環だ。血糖値が高くなると、体は余分な糖を尿として排出しようとする。その結果、尿量が増え、脱水が進み、さらに強い口渇を感じる。そこで糖分の多い飲料を水代わりに飲むと、血糖値はさらに上がる。本人は熱中症対策のつもりでも、体内では高血糖と脱水が同時に進んでしまう場合がある。
作家で医師の知念実希人氏は自身のXにて糖尿病専門医とのやりとりの中で、「ペットボトル症候群」について、驚きのエピソードとともにその危険性について言及している。
「インスリンはカリウムを細胞内に送り込む作用もあるので、ペットボトル症候群でインスリンが枯渇すると、高血糖だけでなく、高カリウム血症も引き起こします。そして、高カリウム血症は心停止を引き起こすことがあります。ちなみに私はジュースの飲み過ぎで心臓止まった人、救急で診たことあります。
ちなみに、コーラの飲み過ぎでペットボトル症候群になって心停止した患者さんを必死に蘇生したら、その患者さんが意識を取り戻してすぐに、『喉乾いたんでコーラ買ってきてもらえませんか?』って言われました」
特に注意が必要なのは、糖尿病と診断されている人だけではない。糖尿病予備群や、まだ糖尿病に気づいていない人、肥満傾向のある人、ふだんから甘い飲料を習慣的に飲む人もリスクがある。若年層でも発症例は報告されており、「若いから大丈夫」とは言い切れない。
症状としては、異常なのどの渇き、多尿、強いだるさ、体重減少、吐き気、腹痛などがある。重くなると、呼吸が荒くなる、意識がぼんやりする、会話がかみ合わないといった危険なサインが出る。こうした症状がある場合は、単なる夏バテや熱中症と自己判断せず、早急に医療機関を受診する必要がある。
1カ月以上、10%程度糖分を含む清涼飲料水を毎日1.5ℓ以上飲む人は要注意
過去には、いわゆるペットボトル症候群の患者が死亡した症例も医学論文で報告されている。報告例では、治療が行なわれたものの呼吸状態が悪化し、剖検で広範な肺動脈血栓症が確認され、これが直接の死因と考えられた。つまり、ペットボトル症候群そのものは「甘い飲み物の飲み過ぎ」という軽い話ではなく、重い代謝異常や合併症につながり得る病態だ。
では、熱中症対策として、日常の水分補給では何を選べばよいのか。基本は水やお茶など、糖分を含まない、または少ない飲み物をこまめに取ることだ。大量に汗をかいたときや、屋外作業、運動時などには塩分補給も必要になる。経口補水液やスポーツドリンクが役立つ場面もあるが、日常的に何本も飲み続けるものではない。糖分量を確認し、必要な場面で適量を使う意識が大切だ。
また、スポーツドリンクなどの摂取に関して全国清涼飲料連合会もホームページ上で「ペットボトル症候群」について注意喚起を行なっている。
*************************************************************************************
「医学的には『清涼飲料水ケトーシス』と呼ばれるペットボトル症候群。これは糖尿病の自覚のない人が、症状のひとつ『喉の渇き』を癒すため、砂糖が入ったペットボトル飲料を多飲していたことで名づけられた造語です。
ペットボトルに入った飲料全てが問題なわけではありません。ミネラルウォーターやお茶飲料、炭酸飲料など無糖のものは害がないので、パッケージに記載された栄養成分表示を参考にしてください。
なお、『清涼飲料水ケトーシス』は少なくても1カ月以上、10%程度糖分を含む清涼飲料水を毎日1.5リットル以上飲み、急激に血糖値が上がるケトーシス(糖尿病の中でも血液中のケトン体が増えている重たい症状)になることです。
症状としては著しい喉の渇きや体重減少、倦怠感が表れ、ひどくなると意識がもうろうとし昏睡状態に陥ることもあります。
詳しくは「健康のためかしこく飲みましょう」をご確認ください。」(出典:全国清涼飲料連合会ホームページ)
************************************************************************************
「水分補給」は大切だが、「甘い飲み物をたくさん飲むこと」と同じではない。暑さが厳しい時期こそ、飲み物の中身を見直したい。のどの渇きが続く、尿の回数が増えた、急に体重が減った、だるさが抜けない――そんな変化があれば、体からの警告かもしれない。
【6月14日号】
今週の情報の街角は「『認知症になりやすい人』には"性格に共通点"があった。当てはまったら注意したい『4つの特徴』とは?【医師が監修】」についてです。高齢者に多い認知症。でも、出来れば、認知症だけはなりたくないですよね。性格が認知症に影響している、との記事がありました。今回は、その記事のご紹介です。性格的なもので防げるならば、試してみたいですよね。是非、お読み下さい。(TRILL【トリル】の記事より)
「年を重ねたら、どんな人でも認知症になる可能性はある」――そう思っていませんか?
実は近年の研究で、遺伝や生活習慣だけでなく、その人の「性格」も発症リスクに深く関係していることが分かってきました。性格をガラリと変えるのは難しくても、自分の心のクセを知ることは、脳の若々しさを保つ強力な武器になります。
今回は精神科専門医の知見をもとに、脳の老化を招きやすい注意すべき性格の特徴と、今すぐできる対策を解説します。
意外と知らない!? 認知症と性格のかかわり
認知症とは、「記憶障害」や「判断力の低下」などが起こる脳の病気ですが、その発症に関わる要因は遺伝や生活習慣、環境だけではありません。
近年の心理学や神経科学の研究では、"性格"も重要な影響を与えることがわかっています。では、具体的にどんな性格がリスクを高めるのでしょうか?
ひとつは「高い神経症傾向」、つまりストレスや不安を感じやすく、感情の起伏が激しいタイプです。こうした性格は慢性的な心理的ストレスを招き、脳の健康に悪影響を及ぼすと考えられています。逆に、開放的で柔軟な性格は認知症リスクの軽減に寄与すると言われています。
また、「内向的で孤立しがち」という性格パターンも注意が必要です。社会的交流が少ないと脳の活性化が減り、認知機能の低下が早まるリスクが高まります。このように、性格は生活の中での行動パターンやストレス反応を通じて、認知症発症に影響を与えているのです。
こういった性格が直接的に認知症の原因となっているわけではありませんが、ストレスによる反応や社会的孤立や生活習慣などの行動パターンを介してリスクに関与すると考えられています。
具体的な性格の特徴と日常でできるセルフチェック
改めて、認知症リスクと関連が深い性格の特徴は、以下のような点が挙げられます。自分や身近な人を振り返りながらチェックしてみましょう。
感情が不安定でイライラしやすい
神経症傾向が高い場合、慢性的なストレスが脳に悪影響を与えます。
新しいことや変化に対して消極的
心の柔軟性が低く、認知的な刺激も不足しがちです。
人との付き合いが苦手で孤立しやすい
社会的なつながりの少なさは脳への刺激不足を招きます。
自己批判が強く、ネガティブ思考になりやすい
ストレスが増え、脳の健康にマイナスに働きます。
前述の通り、もちろんこういった性格の人が全員認知症になるというわけではありませんが、上記に当てはまる場合は注意が必要です。
また、年齢を重ねて性格の変化が現れた場合は、アルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症などの初期症状と考えられる場合も。性格の変化だけで病気と断定することはできませんが、単に「その人の性格だから」と片付けず、周囲が注意深く見守ることが大切です。気になる変化が見られた場合には、早めに専門の医療機関などに相談することが望まれます。
また、日常的な改善方法としては適度な運動やバランスの取れた食事、社会交流を行ったり、趣味や学習などでの脳への刺激などが認知症予防には適していると言われています。まずは1つずつ、できるところから始めてみましょう。
自分の性格を知り、認知症リスクを減らすヒントに
もし「リスクが高い性格」に当てはまる項目があっても、過度に不安になる必要はありません。大切なのは、自分の傾向を自覚し、日々の暮らしに「脳への心地よい刺激」を意識的に取り入れることです。
バランスの良い食事や適度な運動はもちろん、誰かとおしゃべりを楽しんだり、新しい趣味を始めたり。完璧を目指す必要はありません。まずは無理のない範囲で、今日の生活に小さじ1杯の「新しい変化」をプラスしてみませんか?
監修者:鈴木枝里子
医療法人社団ユーアイエメリー会(埼玉県久喜市)理事長
精神科専門医、精神保健指定医
【6月7日号】
今週の情報の街角は「「耳かき、今すぐ捨てて」。耳鼻科医が警告!"間違った耳掃除"が招く悲劇の結末」についてです。生成AIに「耳かき」のある国を聞くと。日本をはじめとする東アジアや東南アジアの国々しか持っていないとのことです。これは耳垢の性質の違いにもあるようですが、そもそも「耳かき」は危険なもののようです。では、どうすれば良いか是非お読み下さい。イヤホンについての情報もあります。 ((OCEANSの記事より)
40代になると、体のあちこちに"これまで気にならなかった変化"が出てくる。目や歯のケアには気を遣うのに、耳の健康を意識している人は驚くほど少ない。
だが、無頓着でいられる時代は終わりつつある。
毎日のイヤホン習慣が難聴を招き、難聴が認知症リスクを押し上げる。間違った耳掃除が耳の骨を溶かす病気につながることもある。そして多くの人が「正しい」と信じているケアが、実は逆効果だった。
今回は耳鼻咽喉科専門医の老木浩之先生に、意外と知られていない「間違った耳掃除」が招く悲劇と、40代から始めたい耳ケアの真実を聞いた。
耳かきが炎症の引き金に! 耳鼻科医が今すぐ捨てろと言う理由
——先生、耳掃除の正しい方法を教えてください。竹やプラスチックの耳かきを使っているのですが……
今日から捨ててください(笑)。耳鼻科では昔から「使わないように」と指導しているんですよ。
耳の皮膚は非常にデリケートです。硬い耳かきは皮膚を傷つけ、そこから細菌が入って炎症を起こす原因になる。
推奨するのは「綿棒」。ただし、あまり奥に突っ込まず、耳の穴の周囲を軽く拭う程度で十分です。
——しっかり奥まで掃除した方が気持ちいい気がしてしまうのですが。
爽快感とは裏腹に、やりすぎは禁物です。
花粉症の時期に耳がかゆくなる方も多いですが、これは「外耳湿疹」という病気です。
かゆくて綿棒でグリグリやりすぎると外耳炎に悪化します。かゆみが続くようなら、早めに耳鼻科へ行きましょう。
耳垢を放置した末路。骨が溶ける「外耳道真珠腫」とは
——「やさしく」が基本原則ですね。
もう一つ強調したいのが、安全な姿勢で行うこと。
歩きながらやってつまずいたり、ペットが突進してきたり、家族の手が当たったり……。 そうして綿棒が奥に入り込み、鼓膜を破ってしまうケースが意外と多いんです。
——鼓膜って、そんなに簡単に破れるんですか?
鼓膜の厚さは約0.1ミリしかありません。
綿棒でグッと突いたら簡単に破れますし、耳を平手でポンと叩いただけでも圧力で破れることがある。9割は自然に閉じますが、閉じなければ手術が必要です。薬では治りません。
——耳掃除の頻度はどれくらいがベストですか?
そもそも耳垢は自然に排出される仕組みなので、基本的には「やらなくていい」と断言する医師もいるくらいです。
ただし、外耳道の形には個人差があり、自然排出されにくい人もいる。
完全に放置した結果、耳垢が団子状に固まって慢性炎症を起こし、最悪の場合は骨を溶かす「外耳道真珠腫」という病気になるケースもあります。
「一生放置でいい」わけではない、という塩梅です。聞こえにくさで受診した際に「耳が完全に詰まっていますよ」と指摘されて驚く方も少なくありません。
自分では見えない場所だからこそ、定期的に専門家にチェックしてもらうことをお勧めします。
——耳鼻科で「耳の掃除」をお願いしてもいいものなんですね。
もちろんです。大人こそ定期的なメンテナンスが重要です。
耳鼻科では専用のピンセットや吸引を使い、顕微鏡で拡大しながら処置します。こびりついた耳垢は専用の点耳薬で数日かけてふやかしてから取ることもある。
肉眼では見えない場所だからこそ、我々を賢く利用してください。
耳垢は「汚いゴミ」じゃない。いつもと違う色・匂いは、体からの異常サイン
——そもそも耳垢って何からできているんでしょう?
一言で言えば、耳垢の正体は「古い皮膚」です。鼓膜の中心から新しい上皮細胞が生まれ、波紋が広がるようにゆっくりと外側へ移動していく。
最終的に剥がれ落ちた皮膚に、分泌液や花粉・ホコリが混ざったものが耳垢です。つまり、耳が自浄作用によって行った代謝の結果なんです。
——耳垢から体調の変化を読み取ることはできますか?
日々の体調管理のバロメーターとしては難しい。
ただし、いつもと明らかに違う状態になったら、それは別の話です。
- 乾燥タイプなのに急に湿ってきた
- 液体状のものが出てくる
- 明らかに不快な匂いがする
これらは外耳炎・中耳炎などのサインである可能性が高い。
大切なのは、自分の「通常の状態」を知っておくことです。
量・質感・匂い、普段の耳垢を把握しておけば、変化にすぐ気づけます。
イヤホン習慣が、認知症への入り口になる?
——40代のビジネスマンで、耳の健康に関して気になる傾向はありますか?
イヤホンをつけて常に音楽を聴いていたり、ハンズフリーで長時間通話している方が増えています。
これは「ヘッドホン難聴」「騒音性難聴」といって、内耳を痛める病気に繋がるリスクをはらんでいます。
WHOが音量の基準を設けているほど、世界的にも問題視されているんです。
——会議の時には、イヤホンは欠かせない存在なのですが……。
難聴は単に「聞こえにくい」だけの話ではありません。脳への刺激を減らし、認知症の最大のリスク因子の一つとも言われています。
一日中イヤホンをしているビジネスマンは、意識的に耳を休ませる時間を作ってください。
——最後に、耳の健康についてアドバイスをいただけますか。
視覚が一番大切と考えがちですが、聴覚も人との対話や音楽の安らぎなど、とても大切な感覚です。安全な方法で適度にケアし、不安があれば専門家に相談する。それだけで多くのトラブルは防げます。
……あと、ちなみにですが、風邪を引いたら内科ではなく耳鼻科に来てください(笑)。風邪は鼻や喉の病気ですから、本来は耳鼻科の領域なんですよ。
◇
鼓膜の厚さは0.1ミリ。耳かきは推奨されていない。習慣化している毎日の耳掃除も、実は不要かもしれない。改めて聞いてみると、耳の健康についてほとんど何も知らなかったことに気づく。
まず今日、使い続けてきた耳かきを手放してみることから始めてみよう。
【5月31日号】
今週の情報の街角は「「おむつなんかイヤ。死んだほうがまし」「『トイレ!』が最期の言葉になった」在宅緩和ケア医が語る、患者の排泄問題」についてです。自分たちのことや親の世代の介護での排泄問題。悲しくておかしい問題ですが、避けては通れない問題です。今週は、そんな排泄についての記事です。これを読んでどうしたら良いか考えるのも良いことだと思います。(婦人公論.jpの記事より)
厚生労働省の「令和5年(2023)患者調査」によると、在宅医療を受けた推計外来患者数は年々増加傾向にあるそうです。そんな中で、2000人以上を看取った在宅緩和ケア医・萬田緑平先生は、「涙を乗り越えた患者さんは幸せな死を受け入れる強さを持てる」と語ります。そこで今回は萬田先生の著書『死ぬまで生きる: 穏やかな死に医療はいらない』(河出書房新社)より一部を抜粋し、お届けします。
* * * * * * *
◆「トイレに行くこと」は生きている証し
「おむつなんかイヤ。死んだほうがまし」
僕が病院勤務時代に患者さんからよく訴えられた言葉です。当時、僕は病院のなかでは誰よりも真剣に患者さんの看取りをしていると自負していましたが、この訴えの切実さがピンときませんでした。
おむつより命のほうが大事でしょうと、当然のように思っていました。
在宅緩和ケア医になってようやく患者さんの気持ちが理解できるようになりました。おむつと命は引きかえにできないけれど、命の話を持ち出すくらい排泄問題は深刻だったのです。
治療なんかどうでもいいけれど、トイレだけは譲れない——。
◆「私は生きている!」という叫び
病院では終末期で寝たきりの患者さんがトイレに行きたいと思っても、動くと体力を消耗すると言われておむつにされます。よろよろだけど介助があればなんとか歩ける患者さんでも、万が一転んで骨折などされたら危険だし、病院の責任も問われてしまいます。
どうしてもおむつはイヤだと言うと、ポータブルトイレが準備されます。しかし患者さんの感覚からすれば「あんなのはトイレじゃない」。
同室の患者さんがいれば、カーテン越しに音が漏れ、臭いが漏れ、情けなさや申し訳なさ、みじめさがないまぜになっていたたまれない気持ちになるのです。
排泄は人間の尊厳に関わります。自尊心の強い人ほどおむつになってしまったときの精神的打撃は大きく、みるみる生きる気力が衰えていきます。「トイレに行きたい」は、「私は生きている!」という叫びかもしれません。
◆命がけでトイレに行こうとする
病院に入院している限りそれはどうにもならない現実ですが、終末期を自宅で過ごしている患者さんで、身体がつらいからおむつにするという人はごく稀です。
ほとんどの方は動けなくなるまで、いや、動けなくなっても命がけでトイレに行こうとする人もいます。ポータブルトイレも使いたがりません。
「おむつにおしっこをしていいよと言っているのにしてくれない」
このようなことをご家族の方からよく相談されますが、そもそも寝たままおむつに排泄するのは難しいことなのです。ためしにおむつをして寝っ転がって、おしっこをしてみてください。たぶんうまくいかないと思います。特に高齢の男性は立った姿勢でないと、十分に排尿できないのです。
◆「トイレ!」が最期の言葉になることも…
動かない身体で「トイレに連れて行け」と言われても、ご家族としては転倒が怖いし、スムーズに介助できるか不安もあるでしょう。
でも転びそうになって怖い思いをしたり、便座に座れなくて失敗したり、へとへとに疲れたりと数回つらい思いをすると、たいていの場合、本人が諦めます。
患者さん自身が納得するまで、介護するご家族の体力が許す範囲でトイレに連れて行ってあげてほしいと思います。
「トイレ!」「おしっこ……」が最期の言葉になった看取りは、けっこうあります。ご家族の方がにこにこ笑いながら、その光景を語ってくれるとき、僕はなんだかうれしい気持ちになって、遠慮なく一緒に笑っています。
【5月24日号】
今週の情報の街角は「鼻が利かないと思ったら認知症に用心を…しょっちゅう鍋を焦がす高齢女性、認知検査「問題なし」でも嗅覚0点」についてです。そう言われてみれば、義理の父は晩年鼻が利かなくなっていて、それをアレルギーと思っていましたが、認知症が進んでいたのかもしれません。鼻が利かないことの方が、認知症の症状より先に出ていました。今週はそんなことについての情報です。是非お読み下さい。(読売新聞の記事より)
アルツハイマー型認知症の早期発見に、嗅覚のチェックを取り入れる方法が注目されている。聴覚の低下が認知症発症のリスクになると知られてきたが、認知症になる前に嗅覚の低下が多くみられることも研究で分かってきている。気づきにくい嗅覚の衰えを早く見つけて対策につなげることが期待される。(長谷川敏子)
鍋よく焦がす
鳥取県北栄町の公共施設で3月中旬、認知症予防検診が行われた。高齢者らは、香料が噴霧された紙コップを嗅ぎ、「りんご」「ゴム」「墨汁」などの選択肢から答えを選んでいった。10点満点で8点以下は嗅覚が低下傾向にある可能性がある。
90歳代の女性は、別の検査で認知機能に問題はなかったが、嗅覚は0点。「鍋をしょっちゅう焦がして、子どもから『この臭いがわからんの?』と怒られている。自分でも鼻が利かないとは思っていた」と気落ちしていた。
検診は、鳥取大の浦上克哉教授(認知症予防学)の研究グループが実施。2024年度には島根県隠岐の島町と鳥取県琴浦町で60歳以上の計1015人を対象に行い、認知機能が低下していた人は17%だったが、嗅覚が低下している人は64%に達した。25年度は北栄町で445人を検診し、同様の傾向が見られたという。
あまり知られず
これまでの研究によると、アルツハイマー病は、まず嗅神経の変調が起き、次に記憶をつかさどる海馬の神経に異常をきたすことが多い。認知症専門医として多くの患者を診察してきた浦上教授は、「もの忘れより先に嗅覚の低下が表れるが、大半の人は自覚がない。嗅覚が低下している人は今後、認知症になる恐れが高い」と指摘する。
近年、認知症の早期発見と対策が重視されている。これまでの研究で、認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)から認知症に進む人は1年で5~15%あるが、この段階で対策をすれば16~41%が健常な状態に回復するとされる。病気の進行を抑えるレカネマブやドナネマブなどの治療薬が登場したことも、早期発見の重要度を高めている。
国立長寿医療研究センター(愛知県)が主導し、認知症リスクの早期発見と対策に向けた大規模実証研究も行われ、浦上教授らも参加している。24年度は全国40市町村で計約1万4000人について、記憶力や集中力を調べたり、血液を検査したりしてきた。
大規模実証研究班代表の荒井秀典・同センター理事長は「もの忘れに先行して嗅覚が衰えることは、専門医以外にはあまり知られていない。高齢者の嗅覚に関するこれほど大規模なデータは珍しく、追跡調査に期待したい」と評価する。
呼吸の体操開発
嗅覚の健康を保つことへの関心も高まっている。昨年には、嗅覚(オルファクトリー)のフレイル(虚弱)の予防を目指す「オルファクトリーフレイル学会」が発足。嗅覚が衰えると、異臭に気づかなかったり、香りを楽しめなかったりするため、健康課題として捉える。学会では、嗅覚の維持に向け、香りと呼吸を取り入れた体操の開発などに取り組んでいる。
代表理事で同志社女子大の杉原百合子教授(高齢者看護学)の研究グループは3月、地域の高齢者向けに16年からほぼ毎年開催している体力測定会で、嗅覚検査を初めて導入し、138人のうち75人に嗅覚の低下がみられた。杉原教授は「元気に暮らしていても嗅覚が低下している人がかなり多い。筋力や栄養状態などとの関係も詳しく調べたい」と話した。
聴覚低下も発症リスク
聴覚の衰えも認知症につながる懸念が指摘されている。2017年に英国の医学誌「ランセット」で認知症のリスクとして、高血圧や肥満などと並んで難聴が挙げられ、広く知られるようになった。聞こえが悪くなると、会話や外出が面倒になって生活の質が下がるなどし、認知症になる恐れが高まるとされる。
厚生労働省研究班の推計によると、2022年の認知症の高齢者は443万人、MCIの高齢者は559万人。2040年には認知症の人は584万人となり、MCIの人を合わせると計1200万人近くになるとされ、早期発見による予防や治療がより重要視されている。
【5月17日号】
今週の情報の街角は「【医師が教える】認知症になりにくいと言われている「習慣」とは?」についてです。我々の年代には切実な問題になっている認知症。出来ることなら認知症にならない方が良いですよね。今週は認知症になりにくい「習慣」について紹介している記事を掲載しました。参考になれば良いですね。是非、良く読んでみてください。(DIAMONDonlineの記事より)
将来的に5人に1人がなると言われている「認知症」。運や遺伝によってなると考える人も多いが、じつは意外な習慣によって、そのリスクを高めてしまうことがわかった。その影響は20代から始まっているとも言う。
その事実を紹介したのが、オックスフォード大学の研究員として世界的難病の治療法の発見に貢献し、現在は医師としても活躍する脳と糖の専門家である下村健寿氏の著書『糖毒脳――いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』だ。認知機能を崩壊させる「黒幕」の正体や、そのメカニズム、そして脳を守るための習慣を紹介した同書から、一部を抜粋・編集し紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
- 「覚える」だけでは予防にならない
「最近、物忘れが増えた」
そう感じると、多くの人はまず「記憶力を鍛えよう」と考える。
いわゆる「脳トレ」に励む人もいるだろう。
もちろん、それ自体が無駄というわけではない。
ただ、それだけで認知症を防げるかというと、話は別だ。
元オックスフォード大の医学研究者であり、医師としても活躍する「糖と脳」の専門家である下村健寿氏は著書『糖毒脳』で、次のように述べている。
記憶術や暗記訓練といった特定の能力を使うトレーニングが、脳全体の広範な認知機能の根本的な改善や、アルツハイマー病などの認知症の予防に直接結びつくという科学的なエビデンスは、現在のところ乏しいのが実情です。
――『糖毒脳』より引用
つまり、認知症になりにくい人は、「覚えること」そのものを目的にはしていない。
- 認知症にならない人が習慣にしていること
脳に本当に必要なのは、単調な反復ではない。
同書では、脳の認知機能の向上のために必要なことを、こう提示している。
私たちの脳を真に活性化させ、認知機能を健全に維持・向上させるためには、単調な反復練習だけでは十分ではありません。
脳は新しいことへの挑戦や、多様な刺激、そして社会的な交流を通じて、最も活発に、そして総合的に機能すると考えられています。
――『糖毒脳』より引用
ここが重要だ。
脳は、同じことを繰り返すだけでは活性化しにくい。
むしろ、新しい刺激に触れたときこそ、大きく働く。
たとえば同書では、次のように例示されている。
これまで経験したことのない新しい知識を積極的に学んだり、複雑な問題に頭を悩ませて解決策を導き出したり、そして何より、人と積極的にコミュニケーションを取り、社会的な交流を楽しむなど、より多角的で創造的な刺激が、脳には必要です。
――『糖毒脳』より引用
新しい趣味を始める。
誰かと会話する。
考えながら料理をする。
初めての場所に出かける。
こうした一見ささいな行動が、脳には大きな刺激になる。
「考える」
「創造する」
「交流する」
この積み重ねこそが、脳全体を守る最も確かな習慣なのかもしれない。
(本稿は、『糖毒脳――いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』の内容を引用して作成した記事です)
【5月3日号】
今週の情報の街角は「「脳」は「アルコール」が「好き」?「専門家」に聞いた「なぜ、こんなにもお酒は我々を虜にするのか?」」についてです。アルコールが好きな方は多いと思いますが、今週はどうしてアルコールが好きなのかについて解説しています。理屈を理解し、楽しく健康にお酒を飲めると良いですね。アルコール好きな管理人も自分自身に言い聞かせています。皆さんはどうですか?(GoodsPressの記事より)
【酒と泪と男とカルチャー】
お酒を口にして「美味しい!」と感じる瞬間。その感覚はただ舌で感じる味だけでなく、ふわりと漂う香りやグラスの温度、その場の空気感、さらにはその日の気分や過去の記憶までさまざまな要素が重なり合って生まれているのではないでしょうか。
最近はクオリティの高いノンアルコール飲料も人気を集めていますが、「美味しいけれどやっぱり何か物足りない…」と感じてしまうこともしばしば。しかし、なぜそう感じてしまうのでしょうか? もしかして私たちは"アルコール"という物質そのものを美味しいと感じているのだとしたら——。
これからもお酒と長く楽しく付き合い続けるためにも、先述した仮説やお酒自体の魅力、そして長く付き合っていく秘訣について消化器内科・肝臓専門医の浅部伸一先生と酒ジャーナリストの葉石かおりさんに伺いました。
肝臓専門医 浅部 伸一さん
東大医学部卒の肝臓専門医。日米の医療機関での臨床・研究や製薬会社での新薬開発を経て、現在はアシュラスメディカル代表として診療にも従事。自身も大の酒好きであり、専門知見を活かし「お酒と健康」をテーマに執筆や講演活動を広く展開している
酒ジャーナリスト 葉石かおりさん
ラジオレポーターや女性週刊誌の記者を経て酒ジャーナリストに。「お酒と健康」や「酒と料理のペアリング」を軸に各企業でセミナーや講演を行う。代表作にシリーズ累計21万部を突破した『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP)などがある
── ズバリお聞きしますが、これだけクオリティの高いノンアルコール飲料が出ているにもかかわらず、「物足りない」「お酒のほうが美味しい」と感じてしまうのはなぜでしょうか?
浅部伸一先生(以下、浅部):実はお酒に含まれるアルコールは科学的に見てかなり特殊な物質なんです。我々の脳は"ブラッドブレインバリア(血液脳関門)"という障壁によって外界から守られており、余計なものが入らないようになっています。例えば塩分のような"水に混じりやすい物質"はブロックされ、直接脳細胞には入っていきません。一方で"油に溶ける物質"は入りやすいという特徴があります。少し特殊な例ですが、医療用の麻酔薬なども脳に直接作用させるためにわざと油に溶けやすく作られているんですよ。
しかし、アルコールは"水にも油にも両方よく溶ける"という変わった特性を持っています。水に溶けるので我々は飲み物として体内に摂取できるわけですが、体内に入った後、今度は油に溶ける性質によって障壁をスイスイとすり抜けて脳へと到達してしまうのです。
── ── 脳の障壁を直接すり抜けてしまう、と。それではお酒を飲むと楽しくなる、こちらはどのような仕組みなのでしょうか?
葉石かおりさん(以下、葉石):それはアルコールが直接脳に作用することでホルモンの分泌が促進されるから。その代表が幸せホルモンと呼ばれる"ドーパミン"です。これが分泌されることで脳内に"報酬を欲する条件付け(アルコール摂取=ドーパミン分泌)"ができあがります。つまり、お酒を飲むとハッピーな気分になれる、というのを脳が学習してしまうんですね。
浅部:また、アルコールは知性を司る"大脳皮質"を比較的麻痺させやすい性質を持っています。この大脳皮質が程良く麻痺することで抑制が取れ、リラックスできるのです。完全に麻痺する前の少しほぐれた"ほろ酔い"くらいの段階が1番ハッピーに感じるはずです。
── さらに飲み進めてしまうと、体や脳にはどのような変化が起きるのでしょうか?
浅部:お酒を飲み続けると大脳皮質だけでなく、さらに脳のほかの部分("海馬"や"小脳")も麻痺します。 例えば、短期記憶を司る海馬が麻痺すると新しいことが覚えられなくなることも。海馬は一旦パソコンのRAMのようにメモリーとして記録し、寝ている間に深い記憶に書き換える役割を担っているからです。また、筋肉の運動調節を無意識に行っていられるのは小脳のおかげなのですが、麻痺するとうまく歩けなくなってしまうんです。大脳皮質が麻痺してその奥にある、本能を司る"大脳辺縁系"の働きが表に出てくると理性が飛んで本性がむき出しになってしまいます。
葉石:飲みすぎると飲んでいるときの記憶がなくなったり千鳥足になってしまったり、泣き上戸や笑い上戸になってしまうのはこの脳機能の麻痺に原因があるんです。
── ちなみに、酔っていると味覚も変わるのでしょうか?
葉石:味覚だけではなく嗅覚の働きも落ちます。実は、嗅覚というのは鼻から大脳皮質に直接上がっているんです。そのため、大脳皮質の働きが落ちるとともに嗅覚も鈍くなり、お酒や料理の複雑な美味しさがわかりにくくなってしまいがち。それで比較的感覚が残っている味覚に執着するようになり、しょっぱいものや濃い味付けのものが欲しくなるのです。
── なるほど。つい飲みすぎてしまうこともあるのですが、なぜでしょうか?
浅部:ドーパミンが出てハッピーになっている間はなかなかやめられない、という理由に加えてやはり理性的な判断を行う脳の部分がアルコールによって麻痺してしまっているからでしょうね。肝臓がお酒を"代謝・分解"するには結構な時間が必要で、1合飲んだとすると3時間くらいは体内に残りますし、意外と酔いは長く続くものなんですけどね。
葉石:なので、個人差はありますが"たくさん飲まないと酔えない、楽しめない"わけではなく、本来であれば適量でも十分楽しめるんです。
── 飲みすぎを防ぐ秘訣はあるのでしょうか?
葉石:やはり1番手っ取り早いのは物理的に飲む量を制限してしまうこと。ケースで買ってストックを作らず、"飲むときだけ買う"。あと、例えばビールなら"飲むと決めた本数だけ冷やす"、と工夫してみてください。また、アルコールには利尿作用があって体内の水分がどんどん出てしまうため、必ずチェイサー(和らぎ水)を合間に挟んで水分補給をすることも大事ですね。
浅部 :アルコールとそうでないものを交互に飲む"ゼブラ飲み"という飲み方が海外でも流行り出しています。水を飲んでもすぐに酔いが飛ぶわけじゃありませんし、気持ちの良い具合が長く続くのでぜひ試してみてほしいですね。
── 何でも、長くお酒を楽しみ続けるための秘訣をまとめた書籍を出されたそうですね。
葉石:そうなんです。『お酒がいつまでも飲める「100年肝臓」になる秘訣を教えてください!』(主婦と生活社刊)という本を出しました。お酒を飲み続けながら丈夫な肝臓を自分で作る方法をインタビュー形式でまとめていたり、漫画も入っていたりで読みやすい内容になっていると思います。健康書でありながら"お酒を飲むな"とは一言も言っていないのが最大の特徴なので、お酒好きの皆さんにぜひ読んでいただきたいですね。
今回、お酒の"美味しい"、"楽しい"という感覚はアルコールによる脳への直接的な作用やホルモン分泌によってもたらされる、ということを科学的見地から教えてもらいました。アルコールが入ると脳の理性が麻痺してしまうため、つい飲みすぎてしまいがちですが、きちんと飲む量をある程度制限し、途中必ずお水を挟むといった工夫次第でお酒ともっと長く健やかに付き合っていけます。まずは買い溜めを止めること、ここからスタートしてみませんか?
【4月26日号】
今週の情報の街角は「地震発生直後に注意が必要な行動」についてです。先日、東北で大きな地震がありました。我々が住む関東地区でも、起きる可能性が高いと言われています。今週は、そんな大きな地震があったとき、どういう行動をしたら良いか、注意が必要な行動についての情報です。いつもより情報量は少ないですが、とても大事な情報です。内容を丸暗記するぐらい、しっかり読んで、来る時に冷静に行動出来るようにしておきましょう。(Yahoo Japan天気・災害の記事より。出典: 東京都発行「東京くらし防災、)
大きな揺れの直後は、動揺して正しい判断をすることが難しくなります。ケガや火災、パニックを避けるためには落ち着いて、注意深く行動しましょう。
裸足で歩かない
散乱したガラス破片等で負傷する
床にガラスの破片等が散乱しています。
部屋の中でも裸足で歩かず、履きなれたスニーカー等を履きましょう。
電気をつけようとスイッチを押すのは危険!
火災や爆発の危険あり
通電火災に要注意。
地震が起こったら電気器具のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜きましょう。
要不急の電話はしない
電話回線がパンクする
安否確認の電話が殺到すると、被災地の電話回線はパンク状態に。
災害用伝言ダイヤル(171)などの活用を。
救出活動はひとりではなく複数人で
思わぬところでケガをする危険がある
余震などで、さらに周りの建物が倒壊する危険もあります。やむを得ない場合を除き、救出活動は声をかけ合って複数人で行いましょう。
すぐにブレーカーを上げない
通電火災が起こるかも
最近は、地震を感知すると自動的に落ちるブレーカーもあります。
通電再開による出火を防ぐため、安全が確認できるまでは、ブレーカーを落としたままにしておきます。
むやみに火をつけない
ガスに引火して爆発する可能性あり
損傷した配管からガス漏れの可能性も。
うっかり火をつけて引火したら、いのちを落とす大惨事になります。
【4月26日号】
今週の情報の街角は「90代でも歩き続けるカギは「背中」と「大腰筋」。今日からできる4つの簡単な肩甲骨まわり、大腰筋トレーニング」についてです。冒頭でも記載しているように健康寿命を少しでも伸ばすには、適度な運動が必要。今週は、そんな運動のご紹介です。筋肉は裏切らない。90代でも歩き続けられるように、頑張ってトレーニングしましょう。(婦人公論.jpの記事より)
何歳になっても元気に活動するために必要なのは、筋肉です。なかでも「歩く」のに不可欠な大腰筋と背中を鍛えて、生涯アクティブに過ごしましょう( 取材・文・構成:島田ゆかり)
* * * * * * *
◆肩甲骨まわりのトレーニング
肩こりや腰痛の不調を改善して、活動的に過ごすためにほぐしたい箇所。立った状態でも座って行ってもOK。10回×1セットを1日2〜3回行いましょう
〈運動を始める前に筋肉量を測ろう〉
ーーーーー
左右部位別体組成計 BC-623L ¥24,800(参考価格)/タニタ
四肢や体幹部の数値もチェックできる
全身はもちろん、左腕・右腕・左脚・右脚・体幹部の5つの部位別に筋肉量や脂肪率がわかる。そのほか内臓脂肪レベルや基礎代謝量、推定骨量、体内年齢なども測定可能。
ーーーーー
◯肩甲骨まわし
1)顔の前で両ひじをつけ、そのまま腕を引き上げる。このとき、肩が上がらないように意識するのがポイント
2)そこからひじを離し、左右の腕をそれぞれ外側に向かって大きな円を描くようにゆっくりまわしていく
3)肩甲骨まわりの筋肉が動くのをイメージしながら、ひじをできるだけ背中に近づけるようにまわす
◯W字トレーニング
1)足を肩幅くらいに開いて立ち、両手を真上にまっすぐ伸ばす。座って行ってもOK
2)そのまま肩甲骨を寄せるイメージでひじを背中に向かってに引き、W字をつくる
◆大腰筋のトレーニング
鍛えにくいインナーマッスルの大腰筋は、スクワットとねじる動きで鍛えます。ひざに痛みがある場合は「腰ひねり足上げ」を。10回×1セットを1日2〜3回行いましょう
◯腰ひねり足上げ
1)椅子に浅く座り、両足を肩幅に開く
2)左ひざを上げながら右ひじを曲げ、左ひざに近づけて3秒かけて上体を左側にひねる。1秒間キープし、3秒かけて元に戻す。反対側も同様に。左右交互に行う
◯まき割りスクワット
1)両足を肩幅より少し広げてまっすぐ立ち、両腕を床と平行になるように前に伸ばす。人差し指で正面を指すように手を組む
2)ひざの角度が90度になるまで3秒かけて腰を落とす。そこまで曲げられなければできる範囲でOK
3)腰を落とした姿勢を保ち、手を組んだまま腕を頭の後ろまでしっかりと上げる
4)(3)の姿勢から、まきを割るように腕を振り下ろす。これを5回行い、3秒かけて(1)の姿勢に戻る
◆ウォーキングもプラスすれば効果倍増
「歩くだけでは足腰の筋肉強化にはなりませんが、有酸素運動は毛細血管を増やし、全身に血液をめぐらせます。心肺機能強化や動脈硬化予防だけでなく、筋肉に酸素が供給され、より鍛えやすくなるのです」(久野先生)
【4月19日号】
今週の情報の街角は「トイレットペーパーやラップ「パニック買い」に注意喚起 原料が足りているのに「品不足」が発生する理由を徹底解説」についてです。過去のオイルショックの時に、トイレットペーパーがパニック買いで市場から無くなったのを覚えているでしょうか?中東情勢の悪化で、またパニック買いが起きる可能性があります。現状についてよく知って、パニック買いに走らないようにしましょう。(AERAの記事より)
経済産業省は公式Xで「イラン情勢の直接の影響はありません」と発信し、トイレットペーパーの購買について冷静な行動を呼びかけた。原料が十分でも不足が起こるとしたら、要因は何か。
* * *
■「増産余力も十分」
「(トイレットペーパーの)原料は国内回収古紙やパルプで、中東依存のものはほぼないため、直接の影響はありません。増産余力も十分にあるため、購入にあたり正確な情報のもと冷静なご判断をお願いします」
中東・ホルムズ海峡の事実上の「封鎖」を受け、経産省は3月19日、公式Xにこう投稿した。一部SNS上にトイレットペーパーやラップ、ごみ袋など日用品の供給を不安視するも声があったためとみられる。
経産省が警戒するのは、実際には不足していないのに買い占めが起きる「パニック買い」だ。需要が急増すれば流通が追いつかず、結果として実際にトイレットペーパー不足を招き、他の商品にも連鎖しかねない。
■「うわさ話」が発端で買い占めに
経産省の担当者は、1973年の第1次オイルショック時のトイレットペーパー騒動を引き合いに出す。
「当時の買い占めは、大阪の主婦の『うわさ話』が発端でした」
73年10月、大阪・千里ニュータウンのスーパーにトイレットペーパーを求める行列ができ、それが報道されると買い占めは全国へ拡大した。
「今はSNSがありますから、誤情報が広がるスピードは当時とは比べものになりません」(経産省の担当者)
■コロナ禍では「パニック買い」
トイレットペーパーの約97%は国内生産だ。メーカーで構成される日本家庭紙工業会の担当者はこう話す。
「ホルムズ海峡情勢の影響は全くなく、生産・出荷は順調です」
かつては乾燥工程に重油を使うことが一般的だったが、現在はほとんど使われていないという。
「大手製紙メーカーは、パルプ製造時に出る副生成物『黒液(こくえき)』を燃料にしています」(日本家庭紙工業会の担当者)
黒液とは、木材チップをパルプに加工する際、木の樹脂などが溶け出した真っ黒な液体のこと。これを燃料として再利用している。
燃料の一つにLNG(液化天然ガス)もあるが、輸入元(2025年)はオーストラリア(39.7%)、マレーシア(14.8%)などで、中東への依存度は原油(約90%)に比べて大幅に低い。
では、石油由来のポリエチレンなどの包装材はどうか。
「包装用の袋が不足しているという話は、会員メーカーからは一切ありません」(同)
コロナ禍では、「品不足のマスクとトイレットペーパーの原料は同じ」というデマが拡散し、トイレットペーパー販売のPOSデータは一時前年比で約260%に跳ね上がり、「まさにパニック買いの状況でした」と、担当者は振り返る。
「今回は3月中旬、一時前年比141%まで上昇しましたが、3月下旬には同90%台前半まで下がりました」(同)
仮に包装材が不足した場合はどうするのか。
「段ボール箱に包装せずに入れて出荷するなど、代替手段はあります」(同)
■石油化学製品は足りているのか
石油由来の製品はほかにもある。たとえば、「家庭用ラップ」はどうか。
「サランラップ」を製造する旭化成は、取材に対しこう回答した。
「現時点では減産などの生産調整を行う予定はなく、直ちに一般のご家庭でのご使用に支障が出るような状況にはございません。SNSなどで見られるような急ぎ買い集めを行っていただく必要はないと考えています」
「クレラップ」を製造するクレハも「石油由来の原料は確保できており、通常通り生産している」と説明する。
■石油化学製品全体で「2カ月程度」の在庫
ポリエチレンなどの原料である「ナフサ」(軽質ガソリン)は、実質中東に依存している。ナフサは原油を精製して作られるが、日本はナフサの44.6%を中東から輸入(24年)。国産も39.4%あるが、ほとんどが中東産原油を国内で精製したものだ。
現在、石油化学メーカー各社はポリエチレンの材料となるエチレンを減産している。
日本の主要な石油化学メーカー25社で構成される「石油化学工業協会」の担当者によると、イスラエルと米国がイランへの攻撃を開始した2月末の時点で、「ポリエチレンやポリプロピレンといった主要な原料は3カ月半~4カ月程度の在庫がある」。
石油化学製品全体でも「国内需要の2カ月程度」の在庫があるという。
しかし、「2カ月程度」であれば、4月末ごろには在庫は底をつくのではないか。そんな懸念に、経産省の担当者は、こう説明する。
「『2カ月程度』とは通常の在庫量で、出荷した分を製造しながら継ぎ足していきます」
中東からの原油輸入はほぼ途絶えているが、政府は3月16日から民間備蓄、同26日から国家備蓄の放出を開始した。
「北米や南米など、中東以外からの代替調達を急いでいます」(同)
現時点で石油化学製品の供給不足は起きていないという。
■地域により状況に大きな差
中東産原油の途絶による影響は地域で大きく異なる。米国は世界最大の産油国で、イラン情勢を受けガソリン価格は上昇しているが、石油化学製品の供給への影響は限定的だ。欧州も北海(英国・ノルウェー)産や米国産の原油が下支えし、中東からの石油製品減少の影響は小さい。
一方、中東原油への依存度が最も高いアジアでは、供給不安と価格高騰が市民生活を直撃している。バングラデシュでは発電燃料不足で工場が停止し、衣料品の出荷が滞る。パキスタンでは輸送燃料の欠乏で食品や医薬品の配送が遅れ、フィリピンやベトナムでも物流停滞から日用品やプラスチック製品の供給が不安定化している。
これに対して、日本は254日分(昨年末時点)という世界有数の原油の備蓄量を確保していたため、東南アジアのような燃料不足や生活物資の混乱は、現時点で日常生活にはほとんど及んでいない。
しかし、「不安」は人々の行動を乱れさせる。どんな製品も、「パニック買い」による欠品は避けたいものだ。
【4月12日号】
今週の情報の街角は「「大腸がん」知らせるサイン…日本人で一番多いがん「大腸がん」早期発見ポイント」についてです。意外と知られていないかもしれませんが、日本人に一番多いががんは大腸がんだそうです。今週は、その大腸がんについての特集です。大腸がんの基礎知識、大腸がんの危険があるサイン、原因と予防法、最新の大腸内視鏡検査などについてご紹介しています。大腸がんのことを知って、少しでも長生きしましょう。(CBCテレビの記事より)
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、都立駒込病院 消化器内科 医学博士 小泉浩一先生です。
今回のテーマは『〜日本人で一番多いがん!〜「大腸がん」早期発見のポイント』
日本人に最も多いがん「大腸がん」は、40代以降から急増し、近年では20代でも発症することがあるそうです。早期では自覚症状が少なく、知らない間に大腸がんになっているケースも多いのだとか。大腸がんは早期のステージ0〜Iであれば、内視鏡治療か外科切除で根治を期待できる病気。そのため、小さな身体の変化も見逃さず、なるべく早く治療を受けることが重要だそうです。そこで今回は、大腸がんの早期発見のポイントなどを専門医に教えてもらいました。
大腸がんの基礎知識
<大腸とはどんな臓器?>
大腸は、小腸から続いている肛門に至るまでの長さ1.5〜2mの臓器。盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸で構成されています。主な働きは、水分やミネラルを吸収して便を作り排出すること。最大で1日6Lの水分を吸収できるそうです。
<大腸がんの患者数は多い?>
がんの部位別死亡者数では、大腸がんは女性で1位(2位肺・3位すい臓)、男性で2位(1位肺・3位胃)。大腸がんは、高齢者になるほど患者数が多くなる病気である一方、最近は20〜30代の若い世代でも増えているそうです。
<大腸がん死亡者数が女性に増えているのはなぜ?>
先生によると、60〜70代の男性は会社の検診や行政の検診を受けている人が多いですが、雇用機会均等法以前の女性は会社勤めができなかった人が多く、検診を受けられていない可能性が考えられるとのこと。さらに、女性の場合は内視鏡検査を受けることに恥ずかしい気持ちを持ってしまうことが背景にある可能性も考えられるそうです。
大腸がんの種類
<大腸がんの部位別発生頻度>
大腸がんはできる場所によって名前が異なり、かかりやすさにも違いがあるそうです。患者数が最も多いのは「直腸がん」で35%。その他の部位別発生頻度は盲腸6%・上行結腸11%・横行結腸9%・下行結腸5%、S状結腸34%と言われています。
<大腸がんの形>
大腸がんの形は、大きく分けると2種類。イボのように盛り上がる「ポリープ型」とくぼんだような形になる「デノボ型」があります。ポリープ型の場合、2cmになると良性の腫瘍であってもこすれて出血しやすいと言われています。一方、デノボ型の場合は2cmを超えても出血はしにくいのだとか。しかも、デノボ型はやや進行が早い特徴もあるので注意が必要だそうです。
<大腸がんのステージ>
大腸がんは進行度によってステージ0〜Ⅳまでの5段階に分かれています。ステージ0〜Iは「早期がん」と呼ばれ転移の可能性が低い段階。ステージⅡ以降は「進行がん」と言われ、転移の危険やすでに転移している可能性があるそうです。また、大腸がんの5年生存率は、ステージⅠ92.3%・ステージⅡ85.5%・ステージⅢ75.5%・ステージⅣ18.3%。そのため、早期に発見することが重要だそうです。
大腸がんの危険があるサイン
下記の症状が続く場合はすぐに精密検査を受けることが大切だそうです。
□お腹が張ったりゴロゴロする
□下痢を繰り返す
□便の太さが細くなる
□便に血がまじる
□排便時に出血を伴う
定期的に内視鏡検査を受けましょう
先生によると、大腸がんで症状がはっきり出るのは進行した状態になってからなので、症状がなくても定期的に内視鏡検査を受けることが重要だそうです。また、便潜血検査では、目に見えない微量な血液を検査でチェックしています。便潜血検査で毎年検査をして陰性だった人が突然陽性化した場合、がんやポリープが大きくなり出血した可能性があるので、必ず内視鏡検査を受けてほしいとのことです。
大腸がん発症の原因と予防法は?
<大腸がん発症の原因は?>
先生によると大腸がんを発症する原因は「遺伝的要因」と「環境因子」の組み合わせ。遺伝的要因としては、両親や兄妹などに大腸がんの人がいる場合、遺伝子異常(リンチ症候群)の可能性があるそうです。一方、環境因子は生活習慣が大きく影響します。喫煙・飲酒・運動不足の他、食生活にも一因があるそうです。
<大腸がんの予防法は?>
ヨーグルトとチーズ類などの発酵食品は、大腸がんのリスクを下げると報告されています。整腸剤は、乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌などがセットになっており、服用することで腸内細菌のバランスを整える可能性が高いと考えられるそうです。
最新の大腸内視鏡検査〜準備編〜
<内視鏡検査の予約>
大腸内視鏡検査を行なっている医療機関で予約を行い、検査を受けられるか問診が行われます(※検査の予約方法・問診のタイミング・検査料金は医療機関によって異なります)。
<検査日前日>
うどんやおかゆなど消化の良い食事を15時までに終わらせ、その後は水やお茶など水分のみで過ごします(※医療機関により食事のタイミングや前日の過ごし方は異なります)。
<検査日当日(1)>
問診でアレルギーの有無や過去の病歴などの確認が行われ、使う薬剤や検査の方針が決められます。
<検査日当日(2)>
検査着に着替えたら次の準備へ。120ccの下剤を5分かけて飲み、250ccの水を10分かけて飲む。このサイクルを4回以上繰り返し、腸の中をきれいにしていきます。下剤を飲んだらトイレに行くことを繰り返し最終的に便の色が透明に近くなれば準備完了だそうです(下剤の種類や検査機関によって方法が異なります)。
最新の大腸内視鏡検査
<内視鏡検査(1)>
大腸内視鏡検査は、内視鏡の先にある高性能CCDカメラで大腸内を目視して行います。腸の動きを抑える薬を使用する場合や麻酔を使い眠らせた状態で検査をする場合、少量の鎮静剤を使用し話しながら検査をする場合などがあるそうです。検査方法は検査施設により異なるためご確認ください。
<内視鏡検査(2)>
内視鏡を一番奥の盲腸まで入れ、引き戻しながら大腸内をくまなく確認していきます。最新の内視鏡の中にはAIシステムが導入され、腸の異変を知らせ、病変を見逃さないようサポートしてくれるのだとか。また、NBIという特殊な光を当てることで、通常の光では見えにくい腫瘍も浮かび上がらせることができるそうです。
<ポリープがあった時は?>
ポリープがあった場合は、青い色素の液体をかけて腫瘍の構造を確認します。大腸内のポリープの多くは、腫瘍性ポリープという腸の壁の粘膜層の細胞が異常に増殖してかたまりになったもの。良性の場合、サイズは1cm以下で色や形が均一であることが多く表面は滑らかですが、悪性の場合はサイズが1cm以上で赤黒い色をしており表面が凸凹とした見た目になることが多いのだとか。構造を確認したら、ポリープにスネアと言われる輪っか状のワイヤーをくくりつけて切り取ります。大腸の神経は外側にあるので、正しく取り除けば痛みはないとのこと。切り取ったポリープは、組織検査を行い良性か悪性かを診断するそうです。
<大腸内視鏡検査を受ける間隔は?>
先生によると、内視鏡検査を受ける間隔は、はじめての内視鏡検査でポリープがなかった場合は5年後。切除が必要なポリープがあった場合は、2〜3年後には検査を受けた方が良いとのこと。定期的に検査を受けることが大切なので「4年に一度オリンピックが開催される年に検査を受ける」といった感覚でも良いそうです。
【4月5日号】
今週の情報の街角は「《「減塩」「糖質制限」「1日3食」も》医師が「老化を加速させている」と指摘する食生活と生活習慣」についてです。老化や健康に良いとされることは色々ありますが、この記事を読むと、ちょっとした落とし穴がありそうです。そんな記事を読んで参考として下さい。過ぎたるは及ばざるごとし。そんな格言がぴったり合いそうです。適度な対応で老化を防ぎましょう。(女性セブンプラスの記事より)
同じ年齢なのに、ずいぶん老けている人、若々しく見える人の差は毎日の食事や運動、睡眠といった生活習慣にある。では"老け見え"する人が「食べすぎ、飲みすぎ、運動しない」人ばかりかといえばそうではない。いつまでも若々しくあろうとやっているアンチエイジング習慣が間違っていることもある。それは老化を早めるばかりか、健康を損なうことに直結するのだ。
加齢に伴って見た目や体は老化するが、そのスピードは人によって大きく変わる。「老化は生活習慣や環境の影響が大きく、ある程度はコントロールすることが可能」と指摘するのは、イシハラクリニック副院長の石原新菜さんだ。
「遺伝子がほぼ同じ双子でも、生活環境によって見た目も健康状態も大きく変わります。実際、1000人以上を約20年にわたって調査した世界的に有名なニュージーランドの『ダニーデン研究』でも、人の老化スピードは大きな個人差があると報告されています。
個人の健康状態や病気のリスクは、食事、運動、睡眠、ストレス、社会的つながりなどの生活習慣の積み重ねで大きく変わります。日々の食事やルーティンで老化のスピードは速くも遅くもできるのです」
健康長寿が目指される中で、すでにより長く元気でいられるように気をつけている人は多いだろう。ただし、よかれと思ってやっていることがかえって老化を加速させていることがある。
糖質が不足して筋力低下
高血圧気味の夫のために減塩に気を配っていたら、予想外のことが起きたと話すのは都内に住むYさん(62才)だ。
「高血圧の薬も処方されていましたが、食事で少しでも数値を下げられたらと思って味つけは薄く、外食はしないように気をつけていました。数値自体はだんだん改善してきたのですが、夫がよくボーッとするようになり、社交的だったのに外にも出たがらなくなってしまって。まさか認知症かと慌てて病院に行ったら、低血圧になっていると言われました。
かかりつけ医と相談し、薬も減らし、料理に使う味つけも少しだけ濃くしたら夫に生気が戻ってきたような気がします」
Yさんの夫のように、年を重ねてからの減塩はかえって老化を促し、死期を早めかねない。医学博士で新潟大学名誉教授の岡田正彦さんが言う。
「たしかに塩分の摂りすぎは高血圧や血管の老化を招きますが、逆に塩分が不足すると、めまいや頭痛などが起こる危険性がある。時には意識障害やけいれんが生じるなど命にかかわるリスクもあります」
老化の原因となる「糖化」を予防しようと糖質制限するのも考えものかもしれない。
ナビタスクリニック川崎で院長を務める内科医の谷本哲也さんが指摘する。
「余分な糖が体内のたんぱく質と結びついて細胞を劣化させ、AGE(終末糖化産物)をつくり老化を促すといわれます。
ただし、糖質が不足すると体は筋肉を分解して自ら糖をつくります。筋肉量が減ると基礎代謝が下がるので、内臓脂肪が増え、糖尿病やフレイル、転倒、骨折から寝たきりリスクが上がるケースもあります」
血糖値の上昇を防ごうと、低GI食品を選ぶのも注意が必要。低GIだからと白米よりも玄米をメインにする人もいるが、胃腸が弱い人やシニアにとっては消化に負担がかかると指摘される。また玄米にはわずかながら残留農薬があり、ミネラルの吸収を阻害するともいわれており、玄米ばかりでなく白米とのバランスが大切だ。
同様に老化の大敵とされるのが「酸化」。抗酸化食品を摂ることはアンチエイジングにつながるといわれるが、そこにも落とし穴がある。
「抗酸化物質としてあげられる亜鉛やポリフェノールを多く含む食品は、果物やナッツ類など。市販のスムージーや野菜ジュースには、抗酸化物質が少なく糖分が多く含まれているものもあり要注意です。
また、ナッツ類はたしかに体にいいとされる不飽和脂肪酸が多く、ミネラルなども豊富ですが消化がよくないため、ほどほどにしましょう」(岡田さん・以下同)
カロリーゼロで糖尿病リスク上昇
「糖質ゼロ」「カロリーゼロ」をうたう食品も、果たして本当に健康に寄与するのかは疑わしい。
「糖質ゼロ、カロリーゼロといった食品や飲み物には多くに人工甘味料が使用されています。糖質摂取量を抑えられ、血糖値の上昇を防ぐといいますが、腸内細菌叢への悪影響やインスリンの分泌が促されることが指摘されてい。カロリーゼロ製品に含まれる人工甘味料飲料の摂取量が多い人は、肥満や2型糖尿病の発症率が高いと示す観察研究も報告されているのです」
同様に、「無脂肪」「低コレステロール」を意識しすぎることは禁物だ。石原さんが言う。
「体全体の細胞膜やホルモンは脂肪でできているので、その材料として体に必要不可欠な栄養素です。脂肪や油そのものが体に悪いのではなく、問題なのは悪玉コレステロールを増やすトランス脂肪酸や、揚げ物をつくる過程で酸化した質の悪い油など。特に酸化した油は動脈硬化を引き起こしたり、がんの原因になるなどさまざまな健康被害をもたらします。
それらを避けて、青魚やえごま油に含まれるオメガ3脂肪酸を摂るのがおすすめです。炎症を抑える効果があり、現代の食生活では不足しがちな脂質です」
体に必要な栄養素はサプリメントなどに頼らず食事から摂るのが大切である。その食事について、朝昼晩の3食をしっかりとる習慣は、食べすぎになる場合もある。
「昔の日本人の質素な食事とは違い、現代の食生活は高脂質で高たんぱくです。生活習慣病になる人が増えている原因は、その食べている量と運動量が見合っていないこと。
運動量が少ない日や、お腹がすいていないのに3食しっかり食べると、むしろ食べすぎになってしまいます」(石原さん・以下同)
年を重ねるにつれ、たんぱく質は健康長寿につながるため積極的な摂取が推奨される。ただし、過ぎたるは及ばざるがごとし。
「たんぱく質を摂ろうと、ささ身や赤身のお肉も食べすぎれば肝臓や腎臓に負担をかけます。未消化のたんぱく質は腸内で悪玉菌のえさとなってしまい、便秘の原因にも。市販のプロテインをのむことを習慣にしている人も増えてきましたが、実は高カロリーで体重増加や、腎臓・肝臓の機能不全を招く可能性があります」
気にするべきは食事だけではない。適度な運動が必要なのは自明だが、体に負荷をかけすぎる運動を習慣にしている人はむしろ老化を早めているかもしれない。
「マラソンや筋トレなど体に負荷が大きい運動をすると活性酸素が発生するので、細胞が酸化してむしろ老化が進んでしまいます。高齢者はウオーキングのしすぎで変形性関節炎になることもありますし、1週間に合計で2時間半以上筋トレをすると、むしろ病気や死亡リスクが上がるというデータもあります。体力や年齢など、自分に合った運動量を考えて少しずつ増やしていくのが大切です」
ふくらはぎはもみすぎない
家でも簡単にできる運動をするため、通販などで健康器具を買ったことがある人もいるだろう。しかし岡田さんによれば、これらの器具を使った動きは人間にとって不自然であり、かえってけがを招く危険があるという。
「昔から時代によってさまざまな健康器具が流行り、廃れていっています。ぶら下がり健康器は肩を痛めるし、バランスボールは腰を痛める。電気で腹筋を鍛えるマシンは効果が見込めずやけどなどの事故のもとになることもあります」
運動のなかでも「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎが持つ、血液のポンプ機能を生かした健康法を実践している人は多い。歩行やかかとの上げ下げによるポンプ作用は血流をよくするが、無闇にマッサージすることで同様の効果を狙うのは逆効果になる。
「ふくらはぎの静脈は血栓ができやすく、もむことで血栓がはがれてしまい、血流にのって肺に詰まる『肺塞栓血栓症』になる危険性があります。時には呼吸困難になり、命の危険も。日頃から運動不足の人、あるいは長時間座っていた後などに起こりやすいので要注意です」(岡田さん・以下同)
人間にとって不可欠であり、老化を防ぐためにも重要項目である睡眠。日本人は世界的に見て慢性的な睡眠不足だとする報告は多く、加齢とともに睡眠の悩みを抱える人は多い。かといって「22〜2時のゴールデンタイム」にしっかり寝る、早寝早起きするなど"寝すぎる"のは考えもの。
「新潟大学で約2000人の追跡調査をした結果、毎日6時間睡眠の人がいちばん血管の中がきれいで健康的だったというデータがあります。むしろこれ以上寝すぎている人は、かえって病気のリスクが上がっているのです。
いろいろな理由があると思いますが、まず睡眠時間が長ければ、体を動かさない時間が長くなる。そのため血流が滞ったり、運動不足で代謝が低下するのもよくないです」
"毎日決まった時間に寝なければ"という思い込みこそ、体にストレスを与え老化を加速させることになりかねない。
健康やアンチエイジングを意識することは大切だ。だが時に"やりすぎ"てはいないか見直そう。
実は老化を早める健康知識の落とし穴
- 栄養補助はサプリメントで
「エビデンス不足の製品が多い。有名どころでは関節が若返るというヒアルロン酸やコンドロイチンは効果が証明されていない」(岡田さん)
- 血圧対策で減塩
「塩分は神経伝達、筋肉収縮にも必要。不足すると骨がスカスカになることも」(石原さん)
- 体の「糖化」予防で糖質制限
脳は1日約120gのブドウ糖を使うので、糖質が少なすぎると疲労感や集中力の低下を感じてしまう。
- 「糖質ゼロ」は血糖値急上昇を防ぐ
世界保健機関(WHO)が「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」と分類したアスパルテームなど、人工甘味料が有害と示す研究が増えている。
- 「無脂肪」食品は脂肪を減らせる
味を補うために、有害と考えられる人工甘味料が使われることも多い。
- 消化のため夕食は軽くする
「スープだけなど極端に軽い食事は夜間の空腹感や低血糖を招く場合があり、睡眠の質を下げる可能性がある」(谷本さん)
- 朝に果物ジュースを飲むといい
「空腹時に大量に飲むと血糖値が急上昇するリスクがある」(谷本さん)
- 「低GI食品」は血糖値の上昇をゆるやかにする
「たしかに血糖値は上がりづらいが、ナッツ類やチョコレートなど高脂質で高カロリーな食品もある。大切なのはGI値ではなく食品の質」(谷本さん)
- ふくらはぎマッサージで血流アップ
高齢者は筋肉や皮膚の弾力が低下し、強い指圧で内出血や炎症が起こりやすいので注意。
- 睡眠時間は長いほどいい
長時間同じ姿勢でいることで、筋肉の血行不良が起き、肩こり、腰痛になることも。
【3月29日号】
今週の情報の街角は「4月から始まる自転車「追い抜き」新ルール 十分な距離あけず「一気に追い抜いてしまおう」は摘発の対象となる可能性」についてです。皆さんは、4月から始める自転車のルールを知っていましたか?読んでみると、ちょっと驚きの内容です。違反で罰則を受けないよう気を付けましょう。記事を是非お読み下さい。(東北放送の記事より)
特集は、様々なニュースや疑問を深掘りする「tbc NEWS DIG」。今回は4月から始まる自転車「追い抜き」の新ルールについて取り上げます。
目の前をゆっくりと走る自転車。車で一気に追い抜いた場合、罰則が適用される可能性もありますので注意が必要です。
■そもそも「追い抜き」とはどんな行為?
道路交通法の改正に伴い4月から新ルールが始まるのは、自転車の「追い抜き」についてです。「追い抜き」とは、車が自転車の脇をそのまま通り過ぎていく行為です。右側にふくらむなどの進路変更はしません。
この「追い抜き」に関して改正道交法では、自転車との間に十分な間隔がないときは、間隔に応じた安全な速度で進まなければならないと定めています。
車で自転車を追い抜く際は、
(1)十分な間隔をあける
(2)間隔を保てないときは速度を落とす
この2点が法律で定められたことになります。
では、「十分な間隔」とはいったいどの程度の距離を指すのでしょうか。
■「1メートル」を目安に
自転車を追い抜く際の「十分な間隔」について、道路交通法に具体的な数字は明記されていませんが、県警などによりますと「1メートル」が目安になるといいます。
一方、速度を落とす際は「時速20キロから30キロ程度」が目安だということです。
4月から車で自転車を追い抜く際は
(1)少なくとも1メートルの間隔をあける
(2)それができなければ時速20キロから30キロ程度に減速して追い抜く
これが新ルールということになります。
また、追い抜かれる自転車側もきちんと左側に寄ることが求められますので、意図的に中央に寄るなどした際は、4月以降「青切符」による反則金を課される恐れがあります。
■狭い道路で目の前に自転車 さてどうする?
実際の道路で予想されるのが、一方通行などの道幅の狭い道路で、目の前を自転車が走行しているケースです。1メートルの間隔を保つのは難しい状況です。自転車とすれすれの状態で追い抜いても問題ないのでしょうか。
宮城県警交通企画 沖興一課長補佐:
「十分な間隔が取れていないので、時速20キロから30キロ程度で安全に通行していただければ大丈夫です」
きちんと速度を落とせば追い抜きは可能だといいます。一方で、「一気に追い抜こう」とスピードを緩めず追い抜くと違反行為とみなされる可能性があります。
■違反したらどんな罰則が?
「追い抜き」に関して違反行為をした際、事故を招くなど悪質だった場合は、3か月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金などとなっています。
危ないと思ったときは、無理に追い抜かずに道幅が広くなるのを待つなどの対応も大切です。
また、右側にふくらむなど進路変更を伴う「追い越し」に関しては、すでに道路交通法でルールが明記されています。原則として黄色のセンターラインを越えた場合や禁止されている場所で追い越した場合などは違反行為となります。
【3月22日号】
今週の情報の街角は「「第三の花粉症」に注意、鼻・目だけじゃない"肌のヒリつき・喉のイガイガ"…飛散量増加でSNSトレンド入り」についてです。今は、花粉のスギ花粉のピーク。そろそろヒノキの飛散も始まっています。花粉症も大変な状況です。その花粉症ですが、「第三の花粉症」もある、ということです。花粉症について、改めて知っておきましょう。(ORICON NEWSの記事より)
3月、例年以上の猛威を振るう花粉シーズンにおいて、従来の「くしゃみ・鼻水・目のかゆみ」 といった定番の症状とは異なる不調を訴える人が急増している。SNS上では「#花粉症皮膚炎」 というワードがトレンド入りするなど、鼻や目以外の部位に現れる「第三の花粉症」とも呼べる症状が大きな注目を集めている状況だ。飛散量が「非常に多い」とされる2026年特有の傾向について、専門家の知見を交えて詳報する。
■ SNSで話題「#花粉症皮膚炎」…その不調、実は花粉が原因かも
現在、SNSでは「顔が熱を持ってヒリヒリする」「風邪ではないのに、喉の奥がイガイガして声が枯れる」「肌が荒れて、いつものスキンケアですら違和感がある」といった、これまでの花粉症のイメージを覆すような不調の声が相次いでいる。これらの多くは、大量に飛散した花粉が「皮膚」や「喉の粘膜」に直接付着し、刺激やアレルギー反応を引き起こすことで生じる「花粉症皮膚炎」などの症状と考えられている。
実際の医療現場でも、2月の連休明け以降、こうした「鼻・目以外」の不調を相談する患者が増加傾向。オンライン診療を提供するクリニックフォアにおいても、当事者から切実な声が寄せられている。
30代女性の患者は、「例年は鼻の症状だけでしたが、今年はとにかく顔のかゆみと赤みが気になり受診しました。オンラインで医師に肌の状態を確認してもらい、今の自分に必要な外用薬を提案されたことで、納得感を持って対策を始められました」と語る。また40代男性の患者も、「熱はないのに喉のイガイガが続き、不安になって受診。医師から『喉の粘膜への花粉の付着による影響』という説明を受け、今の体調に合わせたお薬を処方してもらいました」と、自身の変化について明かした。
■ 放置すると悪化? 医師が意外な花粉症状のメカニズムを解説
なぜ、鼻や目以外に症状が出るのか。専門医による解説では、以下の3つのメカニズムが指摘されている。
1. 【皮膚】バリア機能を脅かす「花粉症皮膚炎」
乾燥や摩擦でバリア機能が低下した肌に花粉が入り込み、炎症を起こす。頬や首など露出部に症状が出やすく、放置すると悪化する恐れもあるため、早期に医療用の外用薬(塗り薬)で適切に保護・炎症ケアを行うことが重要だ。
2. 【喉・気管】「喉のイガイガ・咳」
鼻詰まりによる口呼吸の増加で、喉の粘膜に花粉が直接付着する。これが違和感や咳の原因となる。放置すると気管支まで影響が広がるリスクもあるため、適切な診断が推奨される。
3. 【全身】異様な「だるさ・倦怠感」
大量の抗原(花粉)にさらされることで生じる免疫反応や、症状に伴う睡眠の質の低下は、強い倦怠感をもたらす。飛散量が多い日ほど「なんとなく調子が悪い」といった全身の不快感が出やすい傾向にある。
このように様々な症状が出てくる花粉症。それだけに、「これって花粉症?」「何科に行けばいいのか」と迷うことも多いだろう。その場合、自身の症状に合わせた窓口選びがスムーズな診察の鍵となる。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど「一般的な花粉症状」があり、いつもの薬を確保したい、あるいは花粉症に特化した診察を希望する場合は、「オンライン花粉症・舌下免疫外来」が推奨される。一方で、肌荒れ、喉の違和感、倦怠感など「複合的な症状」がある場合や、不調の原因が花粉なのか判断がつかない場合は、「オンライン保険診療」を選択するのが賢明だ。内科・皮膚科・アレルギー科などの視点から、医師が総合的に診察・処方を行うため、より安心感を得られるだろう。
外出すること自体が花粉へのさらなる暴露を招き、症状を悪化させる懸念がある今シーズン。物理的な接触を避けつつ、専門医の診断を受けられるオンライン診療を活用するのも現代的な選択肢の一つといえる。
「2026年の大量飛散において、花粉症対策は『鼻・目』に留まらないトータルケアが求められています。ピーク時期は地域により異なりますが、スギだけでなくヒノキも含めると、4月中まで続く飛散シーズンを乗り切るためには、早期かつ適切な対策が不可欠。『これくらいで受診してもいいのか』と躊躇せず、外出によるさらなる花粉暴露を防げる『オンライン診療』を賢く活用してください」
もはや「鼻と目だけ」の問題ではない、2026年の花粉症。肌や喉のちょっとした違和感を見逃さず、医療機関を活用しながら、長期化する飛散シーズンを乗り切りたい。
【3月15日号】
今週の情報の街角は「スギ花粉ピーク 来週も大量飛散が続く ヒノキ花粉も飛散始まる ピークはいつまで?」と「ミニ解説)石油備蓄"放出"とはつまり? 16日に一気に市中にあふれるわけではない」についての2本立てです。いずれも、今話題のニュースについてです。皆さんが生活していく上での参考になれば幸いです。前者は(tenki.jpの記事より)、後者は(日テレNEWS NNNの記事より)です。是非、お読み下さい。
★「スギ花粉ピーク 来週も大量飛散が続く ヒノキ花粉も飛散始まる ピークはいつまで?」(tenki.jpの記事より)
スギ花粉の飛散がピークを迎えています。ただ、東京都内では青梅市など多摩地方ではすでに予測量を超えている一方で、千代田区ではまだ予測の2割に達していません。地域によって飛散量にばらつきがあるものの、大量飛散の予想が続くため、対策が欠かせないでしょう。
スギ花粉ピーク 来週にかけて東海や関東、東北で「極めて多い」続く
スギ花粉の飛散がピークを迎えています。特に、東海や関東、東北で大量飛散が続く見込みで、来週にかけて5段階のランクの中で最も高い「極めて多い」飛散が続く見込みです。
西日本では花粉の飛散が一時的に落ち着いている所もありますが、明後日14日(土)から飛散量が増えるでしょう。
マスクや帽子、花粉用の眼鏡を着用するなど、花粉対策の欠かせない日がまだまだ続く見込みです。
花粉のピークはいつまで?
九州から東海、北陸にかけては、3月中旬までスギ花粉のピークが続くでしょう。
関東や東北は3月下旬もまだスギ花粉のピーク時期が続きます。あと、1、2週間が特にスギ花粉の大量飛散の最盛期となるでしょう。
また、わずかながらヒノキ花粉の飛散が始まっています。3月下旬は関東などヒノキ花粉の飛散が増え、4月に入ると九州から関東までの広い範囲でヒノキの花粉がピークとなるでしょう。
これまであまり反応がなかった方もこれから反応が出てくる可能性があります。
花粉症の方は薬やマスクなど、花粉対策グッズが足りているかチェックしておきましょう。
今年の花粉飛散量は、西日本では例年並みの所が多いでしょう。一方、東日本と北日本では例年より多く、札幌や仙台は非常に多い見込みです。東京でもやや多い予想となっています。
なお、東京都内では青梅市など多摩地方ではすでに予測量を超えている一方で、千代田区ではまだ予測の2割に達していません。すでに大量飛散している地域でも、すぐに飛散量が落ち着くとは考えにくいため、対策は欠かせないでしょう。
★「ミニ解説)石油備蓄"放出"とはつまり? 16日に一気に市中にあふれるわけではない」(日テレNEWS NNNの記事より)
今回、石油備蓄の「放出」と言われているのは、実際には放出ではなく「民間備蓄義務量の引き下げ」である。本来は70日分の備蓄をしなければならないところを、15日分引いて55日分でOKとする、ということ。
つまり、ホルムズ海峡封鎖で原油が予定通り入ってこないのに、毎日同じように出荷していくと、「70日分」という義務を満たせなくなる。よって、備蓄量を「55日分でいいですよ」とすることで、通常通りの量を出荷することができる、という仕組み。
同様のケースでは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻が起きた時に、70日から63日に引き下げられた。
備蓄してあるのは、全国にある元売り各社の「製油所」と「油槽所」。製油所は全国に19か所。タンカーで運ばれてきた原油をガソリンや軽油などに精製する場所で、ここにある程度の備蓄がある。
油槽所は、全国の数は非公表だが、製油所から離れた場所にあるガソリンスタンドなどのために、ガソリンや軽油を保管しておく場所だ。ここにも常時、一定程度の備蓄がある状態。
こうした製油所や油槽所から日々、タンクローリーでガソリンスタンドなどへ出荷される。
よって、16日に製油所などから特別多くのタンクローリーが出て行くということが起きるのではなく、むしろ、ホルムズ海峡封鎖でタンカーの航行が滞る中でも、通常通り出荷できることが「放出」ということになる。
【3月8日号】
今週の情報の街角は「細菌もウイルスも寄生虫も…実は3月に多い「食中毒」ポイントは"油断"と"行楽" 弁当店に学ぶ徹底対策」についてです。食中毒というと、秋や夏のイメージがありますが、実は3月は年間で2番目に食中毒が多い時期だそうです。どんなことに注意すれば食中毒を防げるのか、どんなことに注意しなければいけないのかについて、記事を読んで学びましょう。(FNNプライムオンラインの記事より)
3月に入り早咲きの桜が開く中、注意が必要なのが「食中毒」です。気温が上がり始め、細菌の活動も活発になってくるこの季節は、食中毒が発生しやすく注意が必要です。
■"油断"と"行楽"で…増える『3月の食中毒』
いったいなぜ、3月に食中毒が急増するのでしょうか?食品の安全について詳しい専門家に聞きました。
名古屋文理大学短期大学部の佐藤生一名誉教授:
「細菌、ウイルス、寄生虫、この3つが3月ぐらいに固まって出てきています。よく言われるのが、油断と行楽。行事を含めてどこかへ行って食事するとか、弁当・仕出し弁当などを食べるとか。これが3月に多くなる理由です」
名古屋市昭和区の弁当店「toto vege」では、食中毒対策を徹底しています。
代表の祖父江ゆかりさん:
「爪の間も手首も、全部きれいに洗います」
手や調理台の消毒はもちろん、器具をこまめに洗ったり、食品ごとにトレーを分けて冷ましたりするなど、対策を欠かしません。
ご飯を詰める時も、温かいまま蓋をすると蒸れて菌が繁殖しやすいため、扇風機でご飯をしっかり冷ましてから蓋をしています。さらに…。
祖父江代表:
「食中毒対策が万全な体制で取られているかを、外部の検査機関に検査してもらった結果になります」
食品の微生物を検査する民間の機関に定期的に弁当を送り、大腸菌や黄色ブドウ球菌などのリスクを"見える化"して、安全を確かめています。
対策を徹底した手作り弁当に、利用客は…。
利用客:
「厨房の中がよく見えるので、すごく信頼できる。自分だと思いつかないところとか、徹底して管理されているんだろうなと」
祖父江代表:
「夏は暑いので、食中毒対策は緊張して行っていると思いますけど、最近は3〜5月も夏日が非常に多くなってきているので、夏に限らず3〜5月も食中毒対策はしっかり行うべきかなと」
■食中毒の『ビッグ3』が…まだ暑くなくても対策を
ここ5年間の月別の平均食中毒発生件数は、10月に次いで3月が多く、夏の時期よりも多くなっています。その理由として、名古屋文理大学短期大学部の佐藤名誉教授は「食中毒のビッグ3」と呼ばれる要因が、3月はすべて揃っていると指摘します。
- 黄色ブドウ球菌などの「細菌性」は夏に多発するが、3月は増え始める時期
- ノロウイルスなどの「ウイルス性」は冬がピークだが、3月はまだまだ残っている
- アニキサスなどの「寄生虫」は、一年中いつでも起こる
さらに、3月は山菜などの植物による「自然毒」も増えてきます。ニラとスイセンを間違えて食べる、毒キノコを食べる、などのケースがあります。
そして、3月は私たちも「まだ暑くないから」と油断しがちです。
- 「2日目のカレー美味しいよね」と常温で保存
→細菌が繁殖してしまい、ウェルシュ菌などの食中毒のおそれ
- 「生でいけるなら生で」と生魚を食べる
→寄生虫に感染するおそれ
- 水で濡らす程度の手洗いや、タオルの共用
→ノロウイルスなどの感染を広げてしまうおそれ
また、春は桜のシーズンで、花見などで外で食事をすることも多く、食中毒のリスクが高まるため、対策は欠かせません。
- トイレにスマホを持ち込まない
- しっかり手を洗い、使うタオルは分ける
- カレーなどが残ったら、すぐ冷まして容器をかえて保存する
- 調理の際は、手洗いのほか使い捨て手袋の活用も
など、油断せずに対策を心がけてください。
【3月1日号】
今週の情報の街角は「脳梗塞の前兆にはどんなものがある?「一時的なもの」と油断するのはNG!」についてです。日本人の死亡原因(老衰は除く)の第三位に挙げられる脳血管疾患。その中でも脳梗塞は気になる病気です。どんな病気で、その前兆にはどんなものがあるのか、等について特集をしています。元気で長生きするべく、是非お読み下さい。(サンキュ!の記事より)
発見や治療が遅れると、重大な後遺症を引き起こし得る脳梗塞。一体どのような病気なのでしょうか。
脳梗塞が起こるメカニズムや前兆となる症状などについて、糖尿病・総合内科・甲状腺専門医である、たいや内科クリニックの加藤大也院長に聞きました。
Q.脳梗塞とはどのような病気ですか
脳梗塞とは、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、その先の脳組織に酸素や栄養が十分に供給されず、脳の神経細胞がダメージを受ける病気です。
脳梗塞は、大きく3つのタイプに分けられます。 高血圧や動脈硬化が原因となって血管が狭くなり、そこに血栓ができて血流を遮断する「アテローム血栓性脳梗塞」、心臓でできた血栓が脳の血管に流れて詰まる「心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)」、そして脳の深部にある細い血管が詰まり、小さな脳梗塞ができる「ラクナ梗塞」です。
特にラクナ梗塞は、長年の高血圧が原因で発症しやすいとされています。 全てのタイプに共通して、早期発見と適切な治療が回復の鍵となります。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症がある場合は、定期的に医師の診察を受けて治療を継続することが重要です。
Q.脳梗塞になりやすい人の特徴にはどのようなものがありますか
脳梗塞になりやすい人の特徴として、いくつかのリスク因子が挙げられます。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、動脈硬化を促進して脳梗塞のリスクを高めます。また、喫煙や過度の飲酒(1日アルコール60g以上、例: 日本酒約2.5合以上)、睡眠不足、強いストレス、運動不足も脳梗塞のリスクを高める要因となります。
さらに、心房細動などの不整脈では血栓が形成されやすくなり、心原性脳塞栓症に代表される塞栓性脳梗塞のリスクを特に高めます。
これらのリスク因子を把握し、早期に対策を講じることが重要です。
Q.脳梗塞の前兆や自覚症状にはどのようなものがありますか
脳梗塞の前兆や自覚症状としては、「一過性脳虚血発作(TIA)」が知られています。これは、短時間で症状が改善する一方で、重大な脳梗塞の前触れとなる可能性があります。
具体的な症状としては、片側の手や足が動かしにくくなる、顔の片側がゆがむ、片目が見えにくくなる、話そうとしてもうまく言葉が出ない、ろれつが回らないといった症状が特徴です。
これらの症状が一時的でも現れた場合、速やかに脳卒中専門医のいる医療機関を受診し、脳梗塞発症リスクの評価を受けることが重要です。
Q.脳梗塞を予防することはできますか
適切な生活習慣の改善と危険因子の管理が、脳梗塞の予防には重要です。危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患を管理し、血圧、血糖値、コレステロール値を適切な範囲に保つことが大切です。
また、バランスの取れた食事(野菜や魚を中心とした和食)を心がけ、1日30分程度のウォーキングや軽いジョギングを週5日以上行うことが理想的です。また、禁煙し、お酒も飲みすぎないようにしましょう。
こうした生活習慣が、脳梗塞を予防することにつながります。さらに、心房細動などのリスクがある場合には、医師の指導のもとで抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)を服用することも有効です。
Q.脳梗塞を治療することはできますか
脳梗塞の治療は、発症後の早期対応が極めて重要です。脳梗塞では発症から4時間半以内で、脳出血がないと診断された場合に、動脈に詰まった血栓を薬で溶かす「t−PA(血栓溶解療法)」の適応となる可能性があります。ただし、年齢や既往歴などにより適応外となる場合もあるため、医師の判断が必要です。
さらに、太い血管が詰まった場合には、カテーテルを使って血栓を取り除く「血栓回収療法」が行われることもあります。また再発を防ぐために、血栓ができにくくする薬を使います。
抗血小板薬(血小板の働きを抑えて血管の詰まりを防ぐ薬)は、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞の予防に使われます。一方で、心房細動などが原因で心臓に血栓ができやすい人は、抗凝固薬が使われます。その後、リハビリテーションを通じて機能の回復を目指します。また、治療を受けるタイミングが早いほど、後遺症の軽減や、日常生活への早期復帰の可能性が高まります。
教えてくれたのは・・・
加藤大也 院長
たいや内科クリニック院長。1997年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、同大学院医学研究科内分泌・代謝内科学修了。2003年4月から同大学医学部内分泌・代謝内科助手を務める。2010年5月、JA愛知厚生連豊田厚生病院内分泌代謝科病棟部長などを経て2022年5月、たいや内科クリニックを開院。糖尿病専門医・総合内科専門医・甲状腺専門医 藤田医科大学医学部客員講師。医学博士 糖尿病、生活習慣病を中心に、日々診療に取り組む。患者さん目線で分かり易い説明がモットー。
【2月22日号】
今週の情報の街角は「インフルB型、ピークはこれからか【東京医科大客員教授・濱田篤郎】」についてです。インフルエンザB型が流行していてピークを迎えていると言われています。今週は、そんなインフルエンザB型についての情報です。インフルエンザB型を知ることで、罹患しないよう備えましょう。(JIJI.COMの記事より)
インフルエンザが2月になり再び拡大しています。この原因になっているのがB型です。毎冬、A型流行の後に広がる呼吸器感染症で、今シーズンは学校などを中心に大きな流行が生じています。今回は、インフルエンザの中でも、あまり知られていないB型について解説します。
◇2回目の警報レベル
今シーズンはインフルエンザの流行が2025年10月から始まり、11月には警報レベルに達し、12月にピークを迎えました。これは、A型の中でもサブクレードKと呼ばれる変異株が広がったためで、世界的にも北半球全体で同様な早期流行が見られています。
その後、26年1月に入ってからは患者数が減少傾向にありましたが、1月末から再び増加に転じます。そして、2月初旬には全国の定点当たりの患者数が30人を超え、再び警報レベルになりました。一つのシーズンで2回も警報レベルになるのは異例のことです。2回目の患者増加の原因は、B型が学校などを中心に拡大してきたためと考えられています。
◇軽症ではない
ヒトに流行するインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があります。このうち冬に大きな流行を起こすのがA型とB型です。
A型はH3N2亜型とH1N1亜型の2種類が流行を毎年繰り返しており、今シーズン拡大したサブクレードKは、H3N2亜型の変異株でした。A型は変異を起こしやすいため感染力が強く、発熱、咽頭痛、せきなど典型的なインフルエンザの症状を起こします。
一方、B型はA型に比べて感染力が弱く、A型の流行が終わった後に拡大します。5月ごろまで流行が続くこともあります。症状はA型とB型で基本的な違いはありませんが、B型では下痢や嘔吐(おうと)など消化器症状が出やすいとされています。発熱が長引くことが多いとも言われています。
いずれにしても、B型だから症状が軽いということはなく、発病したら薬を服用するなどの治療を受けることをお勧めします。現在使用されている抗インフルエンザ薬は、A型だけでなくB型にも有効です。また、インフルエンザワクチンも両方の型への予防効果があります。
◇拡大の理由
では、なぜ今シーズンは、B型の患者数が増え、異例の2回目の警報レベルになったのでしょうか。
この原因の一つとして、今シーズンはA型の流行が早く始まり、早期に患者数が減少していることが挙げられます。1月に入ってからは、B型のウイルスがA型に邪魔されることなく、広がることができたのです。
もう一つは、B型ウイルスに対する私たちの免疫です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まってから、しばらくはインフルエンザ全体の拡大が抑えられていました。その後、23~24年冬にはB型の流行が起こりましたが、次の24~25年にはB型がほとんど拡大しませんでした。この間に私たちのB型への免疫が低下したことも、今シーズンの患者数増加に影響しているようです。
なお、A型とB型のウイルスへの免疫は異なるので、今シーズン、既にA型に感染している人も、B型にかかるリスクがあります。
◇B型変異株の可能性
今シーズンのB型の患者数増加が「新たな変異株の出現によるものではないか」と心配する声も聞かれますが、その事実は今のところありません。B型は変異株が発生しにくいタイプのウイルスです。
ただ、B型のウイルスに、最近、大きな変化が起きていることは確かです。B型にはビクトリア系統と山形系統という二つの種類があります。山形系統はその名前から分かるように、1980年代に山形県で検出されたウイルスです。この二つの系統が、シーズンによってどちらかが優勢になり、流行を繰り返してきました。ワクチンも2015年からは両系統をカバーするように製造されています。
しかし、20年3月以降、世界的に山形系統が全く検出されなくなったのです。この原因として、新型コロナの流行が大きく関与しているようです。新型コロナへの感染対策が強化される中、同様な経路で広がるインフルエンザの流行も抑えられていました。特に山形系統は感染力がもともと弱かったため、新型コロナの流行を機に絶滅したと考えられています。この結果、現在、地球上に存在するB型ウイルスはビクトリア系統のみで、今シーズンの流行もこの系統によるものです。
このように、B型のウイルスは生き残れるかどうかぎりぎりの状況にあり、今後、生存し続けるために、新たな変異株が発生する可能性もあるのです。
◇世界的な流行拡大へ
国内でのB型の流行はこれからピークとなり、少なくとも3月までは続くと予測されます。日本では受験シーズンの最中であり、受験生はマスクの着用や手洗いなどの感染対策を万全にするよう心掛けてください。
世界的には、現在、アジア全体でB型の患者が増加しており、欧州や北米でもこれから増えてくると予想されます。イタリアでは3月中旬までミラノ・コルティナ冬季五輪・パラリンピックが開催されており、こうした国際大会の場で流行が拡大することにも注意が必要です。
さらに、3月からは野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシックが日本や米国などで開催されます。出場選手は十分な感染対策を取っていると思いますが、観客として参加する人も、会場などでB型にかからないようにご注意ください。
日本は3月まで寒い日が続き、インフルエンザだけでなく、ノロウイルスや新型コロナの患者数増加が予測されます。この時期は特に、体調管理と感染対策に心掛けるようにしましょう。(了)
【2月15日号】
今週の情報の街角は「虫も待ち遠しいバレンタイン? 「チョコレート害虫」にご用心」についてです。バレンタインデーは終わりましたが、今週はチョコレートの害虫についての情報です。皆さんは、チョコレートに害虫がつくってご存知でしたか?意外と知られていませんが、チョコレートにも害虫がつくそうです。どんなことに注意したらよいか、参考にして頂ければ幸いです。(毎日新聞の記事より)
バレンタインデーが近づいてきた。チョコレートを手作りしたり、買い求めたりする人が多くなる季節だ。
チョコレートは一度に食べ切ることは少なく、冬場は常温で保存することもあるだろう。
ただ、専門家によると、長く保存していたチョコレートは「要注意」だ。たとえ密閉された個包装でも、"チョコレート害虫"が中に侵入し、長期間潜んでいる可能性があるという。
混入の経路や正しい保存方法を聞いた。
◇混入はほとんどが「家庭内」
2024年秋、人気のチョコレート菓子に「生きた虫が混入していた」という投稿が交流サイト(SNS)上で話題になった。
メーカー側は「昨年以前に発売された商品」と指摘。投稿者が長期間保管していたこと、保管中に虫が混入した可能性が高いことが判明し、投稿者は事実誤認があったとして投稿を削除した。
「個包装されていても保管が長くなると、虫が混入する危険がある。虫に対する衛生管理の感覚が日本よりも甘い輸入のチョコレートにも注意が必要です」
そう指摘するのは、食品害虫を研究する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の主任研究員、宮ノ下明大さんだ。
国内でチョコレートをエサにすることが確認されているのは、ガのノシメマダラメイガ(成虫の体長7~8ミリ)や甲虫のタバコシバンムシ(成虫の体長2~3ミリ)、コクヌストモドキ(成虫の体長3~4ミリ)などの幼虫だ。穀物や乾燥食品にもつきやすい虫たちで、仮に人が食べても毒性はない。
いずれも春から秋にかけて活動する。屋外から室内に入り込んだ成虫が、チョコレートの香りに誘われて製品近くに産卵。ふ化した幼虫がエサを求めて製品の中に侵入する。冬になると虫は活動しなくなり、食べ物の中で暖かくなるまで越冬するのだという。
◇個包装でも侵入できるワケ
しかもこの虫たち、個包装されたチョコレートの中にも侵入する。どうやって入り込むのか。
宮ノ下さんは、SNSで「虫が混入している」と話題になった製品について、ノシメマダラメイガの幼虫の侵入経過を研究したことがある。
用意した三つのプラスチック容器に個包装されたミルクチョコレートを1個ずつ入れ、それぞれにふ化したばかりの1日齢の幼虫、15日齢、22日齢を複数匹ずつ入れる。約2週間の間に幼虫がどの程度侵入するかを10回にわたって調べた。
すると、1日齢の場合は10回全てで少なくとも1匹以上、包装内への侵入が確認された。
一方、15日齢と22日齢の場合、フィルムをかじった形跡は増えるが、1匹以上が侵入できた割合はそれぞれ50%、10%だった。
この商品は外側にセロハンのフィルム、内側に紙と二重に包装されているが、密閉されていないため、においが外に漏れやすい。
幼虫が小さいほど、においに誘引され、包装の隙間(すきま)から入ってしまうのだという。
また、密閉された袋でも食い破って中に入り込むケースも報告されているという。
◇虫の好きなチョコレートは…
また、アーモンドやドライフルーツ、クッキーなどが含まれたチョコレートのほうが虫がつきやすい。
宮ノ下さんは、ふ化したばかりのノシメマダラメイガの幼虫がエサによってどの程度発育が異なるか調べた。
玄米だと成虫までの期間約28日、羽化率80%だった。チョコレートのみでは成虫になるまでに半年かかり、羽化率は8%にとどまった。
一方、アーモンド入りチョコレートは成虫まで約2カ月、羽化率50%だった。
「チョコレートだけでは栄養価が低く、本来はエサにはあまり適していません。発育が遅いから、チョコレートに長期間混入しているのですが、そのために人に発見される頻度が増え、『チョコレート害虫』として知られるようになった。皮肉な結果ですね」
◇冷蔵庫保管でも注意
虫の混入を防ぐため、食品メーカーの明治は高温多湿の場所を避け、28度以下で保管するよう勧めている。開封後は賞味期限にかかわらず、早めに消費したい。
冷蔵庫で保管する場合も、他の食品のにおい移りを防ぐために密封できる袋に入れて野菜室に置こう。
宮ノ下さんは、しばらく常温保管した後に冷蔵庫に入れた場合も注意が必要だという。
ノシメマダラメイガの卵は低温に弱いが、幼虫は大きくなるにつれて寒さに強くなる。冷蔵庫(10度)に入れると活動量は一度減るものの、外に出し、温度が上がればまた活発化する。
虫の混入を確認するチェックポイントは、「クモの巣」状態になっていないかどうか。
ノシメマダラメイガの幼虫は糸を吐くため、チョコレートの表面にクモの巣のような糸がつき、白っぽくなる。赤っぽい顆粒状(かりゅうじょう)のフンも周りに目立つようになる。
バレンタインの手作りチョコレートは、特に注意が必要だ。個人で作るものはラッピングしても密閉は難しい。
宮ノ下さんは「手作りする人は念のため密閉性の高い容器に入れ、もらった人も早めにいただいたほうがよさそうです」とアドバイスする。
【2月8日号】
今週の情報の街角は「クルマの霜取り、熱湯は絶対NG? フロントガラスを割らない「正しい解氷法」とJAF推奨の時短術」についてです。皆さんは車のフロントガラスの霜取りはどうしていますか?管理人は熱湯を掛けていましたが、これはNGの様です。では、どうしたらよいかについて、今週は特集しています。冬、あるあるのお話ですので、是非お読み下さい。(Motor-Fan.jpの記事より)
冬の朝、出勤しようとしたらフロントガラスが凍りついて前が見えない経験はないだろうか。 焦りからやってしまいがちな「危険な行動」と、もっとも効率的で安全な解決策とはどのようなものなのだろうか。
熱湯によるガラス破損リスクと解氷スプレーの実力
冬の時期は寒波の影響で各地の最低気温が氷点下となり、早朝のクルマのトラブルが相次ぐ。実際、クルマのフロントガラスが白く凍結し、すぐに出発できないという状況に陥った経験のあるドライバーも少なくないだろう。
その際、一刻も早く氷を溶かそうとして、もっともやってしまいがちなNG行動が「お湯をかける」ことである。
確かに氷は熱に弱いため、熱湯をかければ一瞬で視界はクリアになるように見えるかもしれない。しかし、JAFが実施した検証テストでは、この行為が極めて危険であることが証明されている。
凍りついたフロントガラスに熱湯をかけた実験では、ガラスの急激な温度変化に耐えきれず、破損してしまうケースが確認された。
クルマのフロントガラスは合わせガラスという構造になっており、表面に小さな飛び石傷などがついている場合、そこを起点に一気に亀裂が広がるリスクがあるというわけだ。
また、仮に割れなかったとしても、かけたお湯が外気ですぐに冷やされ、数分後には再び凍りついてしまう「再凍結」のおそれもある。
実際、JAFではぬるま湯であっても気温などの条件によっては破損のリスクがあるとして、お湯をかける行為自体を推奨していない。
次に注意すべきNG行動は、凍った状態で「ワイパーを動かす」ことである。ガラス表面の氷は硬く鋭利であり、無理にワイパーを作動させれば、ゴム(ラバー)部分が瞬く間に傷つき、裂けてしまう。
さらに、ワイパーブレード自体が氷でガラスに張り付いている場合、無理に動かそうとすることでモーターに過大な負荷がかかり、故障の原因になりえる。
また、金属製のヘラや硬いスコップでガリガリと削る行為も、ガラス表面に無数の傷をつけるため避けるべきだ。
では、クルマを傷めずに安全に霜を取るには、どのような方法が正解なのだろうか。
もっとも基本的かつ確実な方法は、クルマに備わっている空調機能「デフロスター」を使用することである。
扇形のマークが描かれたスイッチを押し、エアコンをオンにして温度を最大に設定することで、乾燥した温風がガラス内側に吹き付けられ、徐々に氷を溶かすことができる。ただし、この方法は効果が出るまでに時間がかかるという欠点がある。
そこで、JAFが推奨するもっとも早くて安全な方法が、「解氷スプレー」の使用である。
解氷スプレーはアルコール成分を含んでおり、氷の融点(凍る温度)を下げる働きがあるため、凍ったガラスに吹き付けるだけで、氷は瞬時にシャーベット状や水へと変化する。
さらにデフロスターと併用すれば、再凍結を防ぎながらさらに短時間で出発準備を整えることが可能というわけだ。
また、物理的に霜が付着するのを防ぐ「凍結防止カバー」を前夜にかけておくことも非常に有効である。100円ショップなどで売られている安価なシートであっても、ガラスと冷気の直接的な接触を遮断するため、翌朝の霜取り作業そのものを不要にできる。
* * *
冬の朝、時間は貴重であるが、間違った対処法は数十万円の修理費が必要となるガラス交換や、ワイパーの故障を招くことにつながる。
「お湯はかけない」「無理にこすらない」という原則を守り、解氷スプレーなどの化学の力を借りることが、賢いドライバーの選択である。正しい知識と数百円の準備があれば、冬の朝のストレスは減るかもしれない。
【2月1日号】
今週の情報の街角は「あなたの「スマホ」も狙われている? セキュリティーのプロが警告する日常生活に潜むリスク&4つの対策」についてです。もう我々の生活からスマホを使わないという選択はなくなっています。そんなスマホですが、セキュリティー上のリスクが色々あるようです。全部の対策が出来なくても、少しでもリスクを減らすことを考えてみませんか(オトナンサーの記事より)
通勤中や就寝前にスマホを使い、動画やニュース記事などを閲覧している人は多いのではないでしょうか。中には、トイレの最中にもスマホが手放せない人もいるようです。
こうした状況について、ネット上における通信データを暗号化し、実際のIPアドレスの代わりにVPNサーバーのIPアドレスを使用することで、オンラインデータを第三者から保護するサービス「VPN」を手掛ける、NordVPN(オランダ)の最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、スマホのセキュリティーや心身の健康上、さまざまな問題が潜んでいると警告します。
ネット環境を常に安全に保つための対策や、スマホ依存に陥らないための対策について、ブリエディスさんに聞きました。
ネットサーフィンに夢中になり乗り過ごしたケースも
現代の生活において、スマホは日々の生活において欠かせない存在です。NordVPNが行った調査によると、日本では通勤時にスマホを利用する人が65%、そのうち57%の人が実際にインターネットに接続しているということです。
また、通勤時にスマホを利用する人の85%は1時間以内にオンラインでの活動を終えているといいます。一方、通勤時にスマホを利用する人の18%は、電車やバスなどの乗り物内でネットサーフィンに夢中になった結果、降車駅に到着しても気付かず、そのまま乗り過ごしてしまったということです。通勤中の隙間時間を活用してネットに接続する傾向は、日常生活のあらゆる場面に及んでいます。
こうした状況について、ブリエディスさんは「日本では、通勤中から就寝前まで、日常の隙間時間にスクリーンタイムがあふれています」と指摘します。
また、個人空間におけるデバイス利用も目立ちます。NordVPNが行った寝室でのデバイス使用に関する調査では、日本人の80%が就寝前にベッドでスマホ、テレビ、ノートパソコンなどのデジタル機器を使用していることが判明しました。さらに、トイレでのスマホ利用率に関する調査では、日本人の68%がトイレにいる間もスマホを手放さない状況だといいます。スマホが常に手放せない状況が続くと、スマホ依存に陥るリスクが高まる可能性があります。
リスクが潜む瞬間
これらの生活習慣は、一見便利で快適に感じられる一方で、セキュリティー上のリスクも含んでいます。先述のNordVPNの調査によると、通勤中、全体の60%以上の人が公共施設などのWi-Fiに依存しており、そのうち28%の人は何の保護措置も講じていないということです。
さらに、通勤時に人混みの中で肩越しにのぞかれる「ショルダーサーフィン」を経験したと答えた回答者は24%にのぼります。公共の場での無防備な行動は、個人情報やオンラインアカウントへの不正アクセスにつながる可能性があるのです。
夜遅くにベッドで行われるリラックスしたネットサーフィンもまた、問題の一つです。NordVPNの調査によると、就寝前の画面閲覧が睡眠の質を下げると答えた人は全体の半数以上、さらには悪いニュースやネガティブな情報をダラダラ読み続ける「ドゥームスクロール」に陥る人も約3分の1に上るといいます。就寝前にスマホを使用すると不眠に陥るリスクが高まることが分かります。
ブリエディスさんは、「夜間の疲労や環境の雑音、緊張感の欠如が『チェックする前にクリックしてしまう』行動につながり、結果としてフィッシングサイトや不安全なWi-Fi環境、さらには肩越しにのぞかれるリスクへとつながります」と警告します。
日常の安全性を高めるための対策
これらのリスクに対し、ブリエディスさんは、日常生活で取り入れられる簡単かつ効果的な対策として、次の4点を紹介しています。
■公共Wi-Fi利用時はVPNを活用する
外出先で公共Wi-Fiに接続する場合は、NordVPNなどが提供するVPNサービスを利用して通信を暗号化してください。これにより、データが第三者にのぞかれるリスクを大幅に軽減できます。
■強固なパスワードと多要素認証を導入する
オンラインアカウントの安全性を確保するためには、使い回しのない強力なパスワードを設定し、可能であれば多要素認証(MFA)を有効にすることが重要です。これにより、不正アクセスの試みを未然に防ぐことができます。
■デジタルデトックスの設定
就寝前など、電子機器から解放される時間を意識的に設けることで、ネットのリスクを減少させるとともに、睡眠の質のほか、デジタル機器を健全に使用し、心身ともに健康な状態である「デジタルウェルビーイング」が向上します。例えば、寝室や就寝直前の時間帯にスマホをベッドから離して置くなど、環境を整える工夫が効果的です。
■公共の場での周囲の意識を高める
通勤中や公共の場所では、画面越しに個人情報が見られないよう、姿勢や画面の向きに注意を払いましょう。特に、周囲にスクリーンをのぞこうとする不審な人物がいないか確認を怠らず、常に周囲の状況に目を光らせることが安全対策には欠かせません。
対策を心掛けて安全なデジタルライフを
日本人のデジタルライフは、便利なテクノロジーの恩恵と同時に、さまざまなセキュリティーリスクが潜んでいます。通勤中から就寝前まで、私たちの生活のあらゆるシーンでオンラインに接続している現代。それゆえに、日常的なセキュリティー対策の実施は必須と言えるでしょう。今回紹介したVPNの活用や、多要素認証、オフラインタイムの確保などの基本対策を心掛けることで、安心してデジタルライフを楽しむための第一歩となります。
常に変化するサイバーセキュリティーの脅威に対し、ちょっとした注意と正しいツールの利用が、あなたのデジタルライフを安全かつ健全なものに導く鍵となります。安全なオンライン環境を実現し、充実した毎日を過ごしてください。
【1月25日号】
今週の情報の街角は「視力1.0でも発症、視野欠ける「緑内障」の原因はスマホ? 前兆なく症状進行…眼科医が教える3つの対策」についてです。年齢を重ねると目の病気の白内障になる確率が高いですが、それと同じように高齢者に多い目の病気が緑内障です。失明の可能性もある緑内障について、知っておきましょう。(オトナンサーの記事より)
視野が少しずつ欠けていく「緑内障」という目の病気があります。この病気は高齢者に多い病気ですが、若い人でも発症するケースがあるといわれており、注意が必要です。緑内障の主な原因や初期における自覚症状の有無、対策などについて、めめ眼科船橋(千葉県船橋市)院長で眼科医の安田向壱さんに聞きました。
眼圧検査で正常でも油断禁物
Q.そもそも、緑内障とはどのような病気なのでしょうか。
安田さん「緑内障は、目と脳をつなぐ『視神経』という情報伝達ケーブルがダメージを受け、視野(見える範囲)が少しずつ欠けていく病気です。最大の特徴は『自覚症状がほとんどないまま進行する』ことです。私たちの目は左右で補い合っており、さらに脳が欠けた部分を自然な風景で埋め合わせる『補完機能』を持っているため、視野の半分近くが欠けるまで異変に気付かないケースも珍しくありません。『視力1.0でも視野が末期の状態』ということが起こり得るのが、この病気の怖さです」
Q.緑内障の主な原因について、教えてください。
安田さん「緑内障の主な原因は、『眼圧(目の硬さ)』が、その人の視神経が耐えられる限界を超えてしまうことにあります。目の中には『房水』という液体が流れており、この圧力(眼圧)によって目の形が保たれています。もしこの圧力が強過ぎると、視神経をじわじわと押しつぶしてしまいます。
ただし、日本人に最も多いのは、眼圧が正常範囲内(10〜21mmHg)であっても発症する『正常眼圧緑内障』です。これは、もともと視神経の抵抗力が弱いことや、血流の悪さなどが影響していると考えられています。つまり、『健康診断の眼圧検査で正常だから安心』とは言い切れないのが現状です」
Q.緑内障に前兆症状はあるのでしょうか。
安田さん「残念ながら、一般的な緑内障(開放隅角緑内障)において、初期の『前兆』と呼べる自覚症状はほぼありません。痛みも、充血も、かすみも出ないまま、数年から十数年かけてゆっくりと視野が消えていきます。
ただし、例外として『急性緑内障発作』というものがあります。これは急激に眼圧が上がるもので、猛烈な目の痛みや頭痛、吐き気、急な視力低下が起こります。これを胃腸炎や脳疾患と勘違いして治療が遅れると、数日で失明に至る恐れがあるため、こうした激しい症状が出た場合はすぐに眼科を受診してください」
Q.緑内障を防ぐことは可能なのでしょうか。そのためには、日頃からどのような対策が求められるのでしょうか。
安田さん「現代医学において、緑内障の発症そのものを完全に防ぐ確実な習慣はありませんが、『失明を防ぐ』ための最善の対策は『早期発見、早期治療』に尽きます。次の3つの対策を実行してください」
【緑内障の主な対策】
(1)40歳を過ぎたら一度は眼科検診を受ける
40歳を過ぎたときに市区町村の検診や人間ドックを受ける際は、目の奥の写真を撮る「眼底検査」を必ず含めてください。
(2)血流を良くする生活習慣を身に付ける
適度な運動や禁煙は、視神経の血流維持に役立ちます。
(3)暗い場所でのスマホの操作を控える
目の構造(隅角)が狭いタイプの人は、暗い場所でうつむき姿勢を続けると眼圧が上がりやすくなるため、注意が必要です。
一度失った視野は元に戻せませんが、早期発見し、目薬による治療を始めれば、多くの場合は一生困らない視野を維持できます。定期的に眼科検診を受けるのをお勧めします。
【1月18日号】
今週の情報の街角は「「酒は百薬の長」はもう古い…飲酒が「失明」招くケースも 酒を飲むときに守るべき3つの鉄則」についてです。年末年始はお酒を飲む機会も多く、沢山召し上がった方もいらっしゃるかもしれません。以前は「酒は百薬の長」といっていましたが、お酒を飲むことがリスクだという認識に変わっているようです。どんなことに気を付けなければいけないか、是非参考にして下さい。(オトナンサーの記事より)
仕事終わりに同僚と一緒に酒を飲むのが楽しみな人は多いと思います。古くから「酒は百薬の長」といわれており、適度な飲酒は健康を維持するのに役立つとされています。
一方、いわみ眼科(兵庫県芦屋市)理事長で眼科医の岩見久司さんによると、近年の医学研究では、人間の健康とお酒の関係について、従来の常識を覆す事実が次々と明らかになっているといいます。特に「目」と「アルコール」には、実は命に関わるほど深い関係があるとのことです。岩見さんが解説します。
「目のトラブル」は「脳卒中」のサイン
お酒が人間の健康に及ぼす影響について、順番に紹介していきます。
(1)アルコールガイドラインの衝撃
かつては「適量のお酒は体に良い」といわれてきました。しかし、最新の医学データはその説を明確に否定しつつあります。
厚生労働省が発表している「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、たとえ少量であってもアルコール摂取は口腔(こうくう)がんや食道がん、大腸がん、乳がん、高血圧の発症リスクを高めることが示されています。以前は「お酒を少し飲む方が死亡率を下げる」という説がありましたが、現在は多くの疾患において「飲まないのが最もリスクが低い」という考え方が主流です。アルコールは肝臓だけでなく、膵臓や心臓、そして脳など全身にダメージを与えます。
お酒は「体に良いから飲む」ものではなく、「リスクを承知で楽しむ嗜好(しこう)品」へと、医学的な位置づけが変わったのです。
(2)飲酒が招く「網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)」の恐怖
お酒を飲み過ぎると、目の血管が詰まって失明のリスクを招くことがあります。この病気のことを網膜静脈閉塞症といいます。
なぜお酒で目の血管が詰まるのでしょうか。お酒を常飲すると、体の中で次の3つの「負の連鎖」が起こります。
・高血圧の誘発
アルコールは血圧を上昇させ、網膜の動脈を硬く(動脈硬化)します。
・脱水作用
アルコールには強い利尿作用があるため、体内の水分が奪われ、血液がドロドロになります。
・血管の閉塞
硬くなった動脈が隣り合う静脈を圧迫し、そこにドロドロの血液が流れることで、血管の中に血栓(血の塊)が詰まってしまうのです。
実は、網膜の血管は脳の血管と直結しています。「メタアナリシス」という複数の論文をまとめた総合的な報告がありますが、2025年に発表されたあるメタアナリシスによると、網膜静脈閉塞症を発症した患者のうち、37.5%が脳卒中を患っているということです。血圧が上がれば脳出血になりますし、脳の血管が細くなること(動脈硬化)と、血液がドロドロになることが合わさると、脳梗塞になります。
つまり、目の血管に異変が起きているということは、脳の血管でも同じことが起きている可能性が高いという非常に危険なサインなのです。「目のトラブル」は「脳卒中」のサインと言えます。
健康を守るための「酒との上手な付き合い方」
これまでの紹介で「お酒が体に良くないのは分かった。でも、急にやめるのは難しい…」と感じた人は多いのではないでしょうか。そう感じるのは、あなたの意志が決して弱いからではありません。アルコールには依存性があるため、誰にとってもコントロールは難しいものです。だからこそ、仕組みで自分を助けてあげましょう。飲酒時は次の3つの鉄則を守りましょう。
■飲酒時の鉄則
(1)1日の「上限量」を数値で知る
厚生労働省のガイドラインが推奨する「純アルコール量 1日20グラム程度」の目安は次の通りです。これ以上は「リスクが跳ね上がる」という境界線として意識してください。
【純アルコール20グラムの目安】
- ビール(5%) 中瓶1本、ロング缶1本(500ミリリットル)
- 日本酒 1合(180ミリリットル)
- ワイン グラス約2杯(200ミリリットル)
- 焼酎(25度) グラス約2分の1杯(100ミリリットル)
- ウイスキーダブル 1杯(60ミリリットル)
(2)酒と同量の「水」を一緒に飲む
アルコールを飲む際は、必ずお酒と同量、あるいはそれ以上の水を一緒に飲んでください。アルコールの脱水作用を和らげ、血液がドロドロになるのを防ぐためです。物理的におなかが膨れるため、飲み過ぎの防止にも直結します。
(3)最初の30分は「ものすごくスローペース」で飲む
アルコールが吸収され、血中濃度が上昇して「酔い」を感じるまでに約30分かかります。最初の30分でガブガブ飲んでしまうと、脳が「酔った」と感じる前に、体はすでに過剰摂取の状態になってしまいます。「最初の30分はおつまみを楽しみながら、水も摂取しつつゆっくり1杯を空ける」。これだけで、その後の飲み過ぎを劇的に抑えられます。
お酒が大好きな人にとって、節酒は高いハードルに見えるかもしれません。しかし、あなたの目は、美しい景色や大切な人の笑顔を見るための、一生ものの宝物です。
「今日は水を1杯多く飲めた」「最初の30分、ゆっくり飲めた」
そんな小さな一歩で構いません。完璧を目指さず、まずは自分の体をいたわる選択を一つだけ増やしてみませんか。私たちは、あなたの健やかな視界と健康を、心から応援しています。
【1月11日号】
今週の情報の街角は「なぜ?年明けに"体調不良" シニアも注意「正月病」とは」についてです。年明けは体調不良になる人が続出(?)するようです。どうしてそうなのでしょうか?しかも、若い人だけでなくシニアもそうなるようです。今週は、その謎と対策についての特集です。3連休もあり、体調不良が増えそうです。是非お読みください。 (テレ朝NEWSの記事より)
正月明け、しっかり休んだはずなのに「体がだるい」と不調を訴える人もいるのではないでしょうか。シニアも注意が必要な「正月病」の正体に迫ります。
■なぜ?年明けに"体調不良"
20代の人
「大吉です」
30代の人
「凶でした」
「うわー縁起悪いな…」
三が日を過ぎても大勢の人が参拝する、厄よけで知られる東京・足立区の西新井大師。5日から仕事始めの人は…。
5日から仕事始め 40代の人
「1週間ぐらい働いていないので、体は重い」
4日仕事始め 30代の人
「連休からの初日はだいぶきついので、きのうはすぐに帰りました」
「(Q.体調は?)ちょっと頭痛が出ます」
働く人はもちろん、子どもだって…。
小学5年生
「(Q.いっぱい休んでからの学校は?)起きられない。朝」
なんだかだるい…。
■シニアも注意 「正月病」とは
正月休みが明けた瞬間にやってくる、体調不良やだるさ。それ正月病かもしれません。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「この寒さと、連続的な休みの後、それから食べすぎ飲みすぎ、運動不足で体のむくみもある、こういったことが重なっての体調不良でいわば正月病と」
放置しておくと適応障害やうつの症状にもなり得るという正月病。
新年早々、クリニックにも様々な事情でやってきます。なかには高齢者も…。
83歳 女性
「なんかこのごろふわーっと。今まであまりそんなことはなかった」
医師
「ふらっとする?ふらふら感がある?」
83歳の女性は倦怠(けんたい)感やめまいを訴えます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「高齢者も意識しないとリズムが乱れやすくなる。自分は帰省しなくても周りの人が動く。お孫さんが帰ってくる。生活をそれに合わせると、例えばいつもやっていた散歩やラジオ体操に行くなど、そういったルーティンが乱れてくる」
70代の人
「孫と百人一首してぼろ負け。疲れました。年明けの行事で孫が来るとちょっと疲れるがうれしさもいっぱいある」
■仕事をしていない人も要注意
いつもと違う生活スタイルになる正月。仕事をしていない人も要注意です。
84歳 女性
「一日のうちに何回かだるい感じがする」
倦怠感を訴える84歳の女性も、いつもより夜ふかし。
医師
「寒さと正月特有の体のなまりで夜更かしする人も多い。紅白歌合戦もあるし」
患者
「見ました」
医師
「少しずつ体のリズムが乱れ、自律神経に負担がかかっている可能性」
患者
「自律神経って自分でどうにかなりますか?」
自分ではどうにもできない「自律神経の乱れ」。どうしたら良いのでしょうか。
産業カウンセラー 渡部卓さん
「多くの人は(自律神経を)取り戻していくが、真面目過ぎる方や頑張りすぎる方は空回りしてしまって不安が強まってうまくいかなくなるというケースがあるので注意が必要」
■幸せの合言葉「はひふへほ」
産業カウンセラーの渡部さんが推奨するのは、正月病を克服するための「はひふへほ」です。
産業カウンセラー 渡部卓さん
「私は幸せの『はひふへほ』という言葉をご紹介したい。半分でいい。人並みでいい。普通でいい。平凡でいい。ほどほどでいい」
まずは「は」。
産業カウンセラー 渡部卓さん
「(Q.半分でいい?)どうしても上を上を見てしまってかなり無理をしてしまう。目標として半分ということで私は良いと思う」
「人並みでいい」はあまり人と比べず、評価を求めすぎないこと。「普通でいい」と「平凡でいい」というのは、特別なことをせず生活のリズムを整えること。そして「程々でいい」はやりすぎず、ほどほどのペースで進めること。
産業カウンセラー 渡部卓さん
「少し緩めに行く良さ。『はひふへほ』をもう一度かみしめながら自分に合う基準を持てばいい」
■クリニックを受診する目安は?
それでも回復しない場合、クリニックを受診する目安は…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「生活や仕事に支障が出ている状態が2週間近くなったら受診が必要」
【1月4日号】
今週の情報の街角は「「鼻毛」白くなるのは加齢だけが原因じゃない…実は"病気"の可能性も 医師が教える変色のメカニズム」についてです。ちょっとビロウな話で恐縮ですが、皆さんは鼻毛が白くなっていないですか?今週は、それが加齢と思っていると、実は病気かもしれないという情報をお届けします。これを読んでお気をつけ下さい。(オトナンサーの記事より)
加齢に伴い、白髪が増えるだけでなく、鼻毛も白くなるといわれています。SNSでは「最近白い鼻毛出てきて老いを感じる」「昨日鼻毛抜いたら白い毛が数本混じっててびっくりした」といった声が上がっています。ところで、加齢以外の要素が原因で鼻毛が白くなることはあるのでしょうか。鼻毛が白くなるメカニズムや対処法などについて、耳鼻科・総合診療医の五藤良将さんに聞きました。
生活習慣が原因で白く変色するケースも
Q.そもそも、鼻毛が白く変色してしまうのはなぜなのでしょうか。
五藤さん「この状態は、髪の毛や他の体毛にも同じことが言えます。毛の内部に含まれる『メラニン』という色素が減少することによって起こる現象になります。実は鼻毛をはじめとして、体毛は初めから黒い色が付いているわけではないんです。産毛のころは黒い色はなく、成長するにつれて徐々にメラニンが蓄積することで少しずつ黒くなっていくんですね。
メラニンの生成には、『チロシン』というアミノ酸の一種が大きく関わっています。チロシンはストレスや疲労を和らげる効果などがありますが、メラニンの生成を助けてくれる効果もあります。ところが、加齢などの理由でメラニンへの変化がうまくいかず、白いまま成長することで白い鼻毛が出てくるようになります。
加齢以外として考えられることは、栄養不足や睡眠不足、ストレス、喫煙といった生活習慣によるものも挙げられるでしょう」
Q.「最近白い鼻毛が増えてきた」という場合、何らかの病気の可能性は考えられるのでしょうか。
五藤さん「病気の症状の一つとして『体毛が白くなる』『白い体毛が多くなる』というケースはありますね。例えば、『甲状腺機能低下症』がその一例です。喉の少し下あたりにある『甲状腺』から出るホルモンの分泌が不足することで、体全体の代謝が悪くなり、体の生理機能が低下し、むくみや体重増加、倦怠(けんたい)感などを感じるようになります。体毛の生成もうまくいかなくなることで、脱毛や白い体毛というのが生まれ始めるんですね。
次に、『尋常性白斑』という一部分だけ皮膚の色が抜けてしまい、白いまだらになってしまう皮膚の疾患もあります。白くまだらになってしまった部分はメラニンの生成異常が起こってしまうため、その部分から生えてくる体毛も色が付かずに成長してしまいます。白斑には先天性のものと後天性のものがあり、尋常性白斑は後天的に起こりますが、詳しい原因はまだ解明されていません」
Q.鼻毛が白くなるのをできるだけ予防するために必要なことはありますか。
五藤さん「原因が病気によるものではなく、生活習慣に問題がある場合は改善が可能だと思います。例えば、ストレスにさらされている、睡眠時間が短い、栄養不足、といった状態ではメラニンの生成に大きな支障を来たします。そのため、なるべく規則正しい生活を心掛けることで、少しずつ体毛の生成が正常に近づいていくと思いますよ。
また、『予防する』という観点とは少し異なりますが、白い鼻毛が目立つからといってむやみに抜かないようにしましょう。無理やり引っ張ってしまうと、鼻の中が炎症を起こしてしまう可能性があるためです」
* * *
前はなかったのに白い鼻毛を見つけてしまったと、ショックを受けてしまうこともあるかもしれません。一方で、生活習慣が原因となっている場合は改善することもできるそうです。「最近食生活が乱れていたかも」「あまり眠れていないかも」など、何らかの心当たりがある場合は、一度ゆっくりと休息する時間をつくるとよいかもしれません。
【12月28日号】
今週の情報の街角は「給油口を開けるレバーがない! 久々にクルマを乗り換えた昭和オヤジが驚くイマドキのクルマから「レバーが消えた」理由とは」についてです。皆さんの車は給油口を開けるレバーが付いている車ですか。それともレバーがない車ですか。管理人の車はレバーがあります。今時の車は違うようです。今週は、そんな情報です。(WEB CARTOPの記事より)
給油口を開けるレバーはどこいった?
クルマを運転していれば、必ず行わなければならないのが給油です。昨今のクルマは日増しに燃費が向上していて、その頻度は減っている傾向にあるものの、内燃機関を搭載しているクルマにとって、燃料の補給は必須の項目です。
1990年代の終盤くらいまでのガソリンスタンドはフルサービスが基本だったため、給油口の中の燃料キャップを開けたことがないというオーナーも少なからずいたことと思いますが、いまはセルフ式が5割を超える地域も増えているようなので、自分で給油を行う比率も上がっているでしょう。
そんな場合に気になるのが給油口の開閉方法です。ここでは最近増えてきたというプッシュオープン式の給油口について、すこし掘り下げていきたいと思います。
給油時の流れを見てみると……
みなさんが自分で給油を行うときに、まず気になるのは給油口の位置でしょう。長く乗っているクルマなら把握しているでしょうが、知人のクルマやレンタカーを運転する場合は、「このクルマは右だっけ? 左だっけ?」と、ガソリンスタンドに入ってからまごついてしまう経験をしたという人も少なくないでしょう。
少し詳しい人ならメーターの燃料計を見て、給油機アイコンのところにある矢印の向きで確認できることを知っていますが、それを知らない人も少なくないと思います。
ここで機転を利かせられれば、給油口(のフタ=フューエルリッド)の開閉レバーを操作して、「パコン」と開いたフタをサイドミラーで確認するという方法も有効です。
しかし、昨今増えてきたワンタッチ式(プッシュオープン式)の給油口はその方法ができません。なぜなら、いったん外に出て給油口を直接開く動作が必要で、室内から開くことができないからです。
ワンタッチ式(プッシュオープン式)の給油口とは?
従来の国産車は前述のように運転席の右下辺りにある給油口開閉レバーで給油口のフタを開く方式が一般的でした。しかし、じつは欧米ではその方式ではなく、給油口を直接手で開く方式が一般的となっています。
開く方法は、フタに備えられた指が入る盛り上がりを指で引き出すものや、面一なフタの一部(多くは後ろ部分)を押すと少しもち上がるプッシュオープン式などいくつかあります。
日本の感覚では「勝手に開けられて燃料が盗まれたりいたずらされたりが心配」と考える人が多いと思いますが、実際はドアロックと連動していることが多く、駐車状態では開けないようになっているので、セキュリティ面では国産車の方式と変わりません。
なぜ日本は室内レバー式を採用したのか?
ではなぜそうして日本と欧米で方式が異なっているのでしょうか? その答えは、日本のガソリンスタンドがフルサービスだったから、という理由が有力です。
フルサービスの場合、ドライバーはまずスタンドに進入し、スタッフの指示に従って所定の位置にクルマを停めます。それから油種と給油量、そして支払い方法の確認を経て、ドライバーが室内から給油口の開閉レバーで開き、あとは給油スタッフにフタ閉めまで任せるというのが一連の流れです。
給油作業はスタッフがやってくれるため、ドライバーはシートに座ったまま給油と支払いを済ませることが出来ます。
一方で欧米の場合は、昔からセルフ給油方式が一般的でした。こちらはスタンドに進入したら任意にクルマを停め、メインキーをオフにしてから外に出て給油口のところに行き、自身で給油口を直接開き、中のキャップを開けて給油を始めます。
これは日本のセルフ方式と同じなわけですが、セルフが前提だと給油口の開閉レバーを探して操作するプロセスが不要に感じないでしょうか? どうせ給油口のところに行くのだから、直接開いたほうがひと手間減らせて早いわけです。
国産車の普及度合いは?
このプッシュオープン式の給油口は、輸入車以外の国産車では「レクサス」の一部車種と「ホンダ」の多くの車種が採用を始めているようです。
これは、今後もセルフ給油方式の割合が増していくことが想定されることと、それにともなってユーザーがワンタッチ式のほうが便利だと感じる傾向が多くなってきているという実状を踏まえたもののようです。
慣れないうちは「給油口の開閉レバーがないぞ!?」と慌てることがあるかもしれませんが、きっと慣れるに従って便利に自然に感じられるようになることでしょう。
20年後には「まだ開閉レバー付きのクルマ乗ってるんだ?」といわれるようになっているかもしれません。
【12月21日号】
今週の情報の街角は「手足が震え、足が出にくい…増えるパーキンソン病、治療法の進歩で支障のない暮らしも」についてです。先日、歌手の美川憲一さんがパーキンソン病だと公表されましたが、パーキンソン病とはどんな病気でしょうか?65歳以上は100人に1人が罹患すると言われ、高齢者に多い病気。他人事ではないので、この記事を読み、パーキンソン病について知っておきましょう。(産経新聞の記事より)
高齢化に伴ってパーキンソン病の患者が増えている。パーキンソン病になると、動作が緩慢になったり、手足が震えたりといった運動症状のほか、鬱、睡眠障害といった精神症状が現れ、以前は寝たきりになるなど毎日の生活に大きな支障をもたらした。現在は治療法の進歩で支障なく暮らすこともできるようになったが、そのためには早期発見や早い段階からの治療、リハビリテーションが重要だ。
■50歳以上の発症が多い
パーキンソン病は脳の中の神経伝達物質であるドーパミンを作る細胞(ドーパミン神経細胞)が減少し、脳からの情報が全身の筋肉に伝わりにくくなるために起きる指定難病。ドーパミンの減少は、ドーパミン神経細胞の中に異常にタンパク質が蓄積することで起こると考えられている。
このタンパク質は加齢とともにたまるようになり、発症する年齢はおおむね50歳以上。日本のパーキンソン病の患者は1000人に1~2人くらいだが、65歳以上になると100人に1人と、高齢になるにつれて発症率は高くなる。厚生労働省の調査によると、平成23年に約14万1000人だった総患者数は令和5年には約25万人になっている。
パーキンソン病の代表的な症状は、手足の動きが遅くなったり、小さくなったりする「動作緩慢」、手足が震える「振戦」、筋肉が硬くなる「筋固縮」。鬱や睡眠障害といった精神症状、便秘や頻尿、多汗といった自律神経症状もみられる。命を落とす直接的な原因にはならないが、放置すれば寝たきりになるなど生活に大きな支障が出る。
治療は主に薬物療法、手術、リハビリの3つ。薬物療法は不足しているドーパミンや、その作用を補う薬を服用する。薬物療法で症状が改善されない場合には手術を行うこともある。リハビリはパーキンソン病と診断されたらすぐに始めることが大切で、有酸素運動やストレッチなどを続けることで、日常生活に支障のない状態を保つことができるようになるという。
■患者の8割に便秘症状
加齢が発症リスクになるため予防は難しいが、早期に治療を始めれば運動症状が改善することが明らかになっている。そのためには早期発見が重要で、動作緩慢に加え、振戦、筋固縮のどちらか、もしくは両方がみられた場合はパーキンソン病が疑われる。また、患者の8割に見られるのが便秘で、運動症状の前触れとして起こることもあり、判断材料の一つとされる。
長年にわたりパーキンソン病の研究と治療に取り組んできた順天堂大の服部信孝特任教授は「早期に治療を開始した人と何年も治療をしなかった人を比較した研究では、治療が遅れた人の方が、その後の病気の進行が早いということがわかっている」と指摘。「早期診断、早期治療が重要。治すことはできないが症状は緩和でき、天寿を全うできる」と話す。
服部特任教授によると、パーキンソン病かどうか、発症リスクが高いかどうかを判断できる血液検査を開発中で、早期発見が可能になる日も遠くないという。
■似ているけど違うパーキンソン症候群
動作緩慢や振戦といったパーキンソン病と同じような症状がみられながら、別の原因によるものはパーキンソン症候群と呼ばれる。パーキンソン症候群には、細胞や組織が徐々に機能や構造を失っていく進行性の変性疾患と、薬剤の副作用など外部からの要因によって症状が現れる非変性疾患の2つがある。
非変性疾患のうち、原因が薬剤など明らかな場合は投薬を中止することなどが最優先で、これにより症状が改善することもある。脳室(脳の内部)に脳脊髄液がたまって脳を圧迫し、歩行障害などを来す「正常圧水頭症」といった場合は、手術により症状の改善が期待できる。
変性疾患によるパーキンソン症候群の場合は、パーキンソン病と同様に治療は薬物療法とリハビリが基本となる。ただ、パーキンソン病と原因が異なることからパーキンソン病の治療薬は効果が期待できない。 このため、根本的な治療法は現時点では確立されておらず、リハビリなどによる症状緩和が目標となる。服部特任教授は「リハビリなどでなるべく筋肉を使うようにしたり、歩く練習をしたり、そういうことが重要になってくる」と話している。(小島優)